AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ

平成23年度特別 システム監査技術者 午前Ⅱ 問19

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

図のネットワーク環境にLANアナライザソフトウェアをインストールしたPCを接続した。端末1と端末2が通信するパケットを取得するための,ポートミラーリングの設定と,プロミスキャスモードの設定対象の組合せとして,適切なものはどれか。ここで,ポートミラーリングの設定のi→jは,ポートiの送受信データをポートjへミラーリングすることを表す。
スイッチングハブのポート1に端末1,ポート2に端末2,ポート4にLANアナライザを導入したPCが接続され,ポート3は未接続のネットワーク図。
スイッチングハブのポート1に端末1,ポート2に端末2,ポート4にLANアナライザを導入したPCが接続され,ポート3は未接続のネットワーク図。

選択肢

  1. ア
    ポートミラーリング:1→2,2→1/プロミスキャスモード:PC
  2. イ
    ポートミラーリング:1→2,2→1/プロミスキャスモード:端末1,端末2
  3. ウ
    ポートミラーリング:1→4/プロミスキャスモード:PC
  4. エ
    ポートミラーリング:1→4/プロミスキャスモード:端末1
解き方のヒントを見る

通信取得設定を考える視点

通信を観測する設定を検討するときは、目的、対象範囲、記録の粒度、運用上の負荷を分けて整理し、選択肢が示す条件を同じ基準で比較することが大切です。全体の関係にも注目しましょう。

この問題で問われていること

一つの観点として、設定が「何を確認するためのものか」と観測対象や記録範囲が対応しているかに注目し、細部の名称より目的との整合性を読み取ってください。周辺条件との関係も確認します。

視点

通信パケット取得の設定は、監視したい事象と収集する情報の対応関係を軸に整理します。対象、期間、保存方法、処理負荷などを分けて捉え、設定の説明がどの目的に結び付くかを確認します。

確認ポイント

  • 設定が想定する監視目的を読み取る
  • 観測対象と記録範囲の関係を整理する
  • 運用負荷や保存条件との兼ね合いを確認する
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

端末1と端末2の通信をPCで取得するには、通信が通過するポートのデータをPC接続ポートへ複製し、PC側でプロミスキャスモードを使用する。

理由

端末1はスイッチングハブのポート1、端末2はポート2、LANアナライザをインストールしたPCはポート4に接続されている。端末1と端末2の通信をPCで取得するには、通信を含むポートのデータをポート4へ複製する。さらに、PCは自分宛てでないフレームも受信して解析できるよう、プロミスキャスモードにする。

比較

ポート1の送受信データをポート4へミラーリングすれば、端末1と端末2の間で交換される通信をPC側で観測できる。複製先を端末1や端末2にするとPCへデータが届かず、プロミスキャスモードを端末側に設定しても、アナライザを実行するPCの受信条件は変わらない。

選択肢ア

これは不正解だよ。1→2、2→1は、端末1と端末2の間でデータを相互に複製する設定であり、PCが接続されたポート4へ通信を届ける設定ではない。そのため、PCをプロミスキャスモードにしても、ミラーされたデータ自体をPCで取得できない。

選択肢イ

これは不正解だよ。ポートミラーリングの1→2、2→1では、複製先が端末1と端末2になっており、PC接続ポート4へデータが送られない。また、プロミスキャスモードは解析を行うPC側に必要なので、端末1と端末2を対象にする組合せも適切ではない。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。端末1が接続されたポート1の送受信データを、PCが接続されたポート4へミラーリングすれば、端末1と端末2の通信をPCで観測できる。さらにPCをプロミスキャスモードにすることで、自分宛てでない複製フレームも解析対象にできる。

選択肢エ

これは不正解だよ。1→4によって通信データをPC接続ポートへ複製する点は適切だが、プロミスキャスモードの設定対象が端末1になっている。LANアナライザソフトウェアを動かして複製データを受信するPC側を設定対象にする必要がある。

学習のポイント

ポートミラーリングの複製元・複製先とプロミスキャスモードの設定対象を整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成23年度特別 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問19(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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