AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ

平成23年度特別 システム監査技術者 午前Ⅱ 問16

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

次の財務情報が与えられているとき,自己資本利益率は何%か。 売上高:200、000千円 当期純利益:5、000千円 総資本回転率:2回 自己資本比率:40%

選択肢

  1. ア
    2.0
  2. イ
    3.1
  3. ウ
    5.0
  4. エ
    12.5
解き方のヒントを見る

財務指標で収益性を考える視点

財務指標を用いて収益性を考えるときは、単独の数値だけで判断せず、何を比較している指標なのか、対象期間や比較対象がそろっているか、数値が示す意味は何かに注目します。

この問題で問われていること

この問題では、計算結果そのものを急いで求める前に、示された指標が企業活動のどの側面を表し、どの基準との関係で収益性を評価しようとしているのかを読み取ることに集中します。

視点

指標名や数値の大小に引きずられず、利益とそれに対応する基準値の関係、期間のそろい方、比較の目的を整理してから判断します。数値の意味を同じ尺度で捉えられるかを確認することが大切です。

確認ポイント

  • 指標が表そうとしている収益性の側面を読み取れているか確認する。
  • 利益と比較対象の期間・範囲・単位がそろっているか確認する。
  • 算出された値を単独で見ず、比較の基準や判断の目的を確認する。
正解と解説を見る

正解

エ

解説

自己資本利益率は、当期純利益を自己資本で割って求める。売上高利益率、総資本回転率、自己資本比率を用いると、2.5%×2回÷40%=12.5%となる。

計算式

売上高利益率は5、000千円÷200、000千円=0.025、つまり2.5%です。自己資本利益率は、2.5%×総資本回転率2回÷自己資本比率40%で求める。したがって、0.025×2÷0.40=0.125、自己資本利益率は12.5%となる。

単位と意味

売上高と当期純利益はいずれも千円なので、利益率では単位が相殺される。総資本回転率は回、自己資本比率は割合として扱う。自己資本比率が40%なので、総資本に対する自己資本の少なさを反映するため、利益率と回転率だけの場合より自己資本利益率は大きくなる。

選択肢ア

これは不正解だよ。2.0は設問で与えられた総資本回転率の値であり、自己資本利益率そのものではない。売上高利益率2.5%、総資本回転率2回、自己資本比率40%を用いると、0.025×2÷0.40=0.125となるため、2.0%という値は求める指標と一致しない。

選択肢イ

これは不正解だよ。3.1%は、公式に与えられた当期純利益5,000千円、売上高200,000千円、総資本回転率2回、自己資本比率40%を正しく組み合わせた結果ではない。条件からは0.025×2÷0.40=0.125、すなわち12.5%となり、3.1%にはならない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。5.0%は、当期純利益5,000千円の数値をそのまま割合の結果とみなした値とも、売上高利益率2.5%に総資本回転率2回と自己資本比率40%を適用した結果とも一致しない。正しくは単位をそろえて0.025×2÷0.40=12.5%である。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。売上高利益率は5,000千円÷200,000千円=2.5%であり、これに総資本回転率2回を掛け、自己資本比率40%で割る。式は0.025×2÷0.40=0.125なので、自己資本利益率は12.5%となる。

学習のポイント

財務指標を構成する利益率・資本効率・自己資本比率の関係を整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成23年度特別 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問16(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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