AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ
平成22年度春期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問22
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アそれぞれのステーションがキャリア検知を行うとともに,送信データの衝突が起きた場合は再送する。
- イタイムスロットと呼ばれる単位で分割して,同一周波数において複数の通信を可能にする。
- ウデータ送受信の開始時にデータ送受信のネゴシエーションとしてRTS/CTS方式を用い,受信の確認はACKを使用する。
- エ伝送路上にトークンを巡回させ,トークンを受け取った端末だけがデータを送信できる。
解き方のヒントを見る
媒体アクセス制御を比較する視点
各方式の名称を暗記だけで結び付けず、誰が、どの資源へ、どのタイミングで、どの単位の制御を行うかという観点で整理し、用語の役割と適用場面の違いを丁寧に比較することが重要です。
この問題で問われていること
比較するときは、方式名から連想を広げすぎず、アクセスの主体・対象・制御の契機・管理される範囲を同じ順序で見比べ、各用語が説明している中心的な観点を一つに絞って確認する。
視点
媒体アクセス制御方式を整理するときは、通信や共有資源へのアクセスを、主体・対象・開始条件・管理範囲という要素に分けて捉えると、似た用語の違いを落ち着いて比較できます。
確認ポイント
- 方式名と説明文が、主体・対象・契機・範囲のどの観点を中心に述べているか確認する
- 各説明について、同じ観点を同じ順序で読み取り、比較軸が途中で変わっていないか確認する
- 用語の定義と利用される場面を分けて整理し、名称の印象だけで判断していないか確認する
正解と解説を見る
正解
ア
解説
CSMA/CDは、各ステーションが通信路の搬送波を検知してから送信し、送信中に衝突を検出した場合は所定の処理後に再送する方式です。
理由
CSMA/CDは、各ステーションがキャリアを検知し、通信路が空いていることを確認して送信する。複数のステーションによる送信が重なって衝突したときは、衝突を検出して送信をやり直す。
比較
イは時間分割多重、ウはRTS/CTSとACKを用いる無線LANなどの制御、エはトークンパッシング方式の説明であり、CSMA/CDの特徴とは異なる。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。各ステーションがキャリア検知を行うという記述は、通信路が使用中かどうかを確認してから送信するCSMAの特徴に一致する。また、送信データの衝突が起きた場合に再送するという記述も、衝突を検出して処理するCDの特徴を正しく表している。
選択肢イ
これは不正解だよ。タイムスロットという単位で通信を分割し、同一周波数で複数の通信を可能にする説明は、時間を分けて利用する多重化方式に関するものである。キャリア検知と衝突検出・再送を特徴とするCSMA/CDの説明ではない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。RTS/CTSによる送受信開始時のネゴシエーションと、ACKによる受信確認は、無線LANなどで用いられる制御の説明である。CSMA/CDは、この記述のようなRTS/CTSとACKを基本的な特徴とする方式ではない。
選択肢エ
これは不正解だよ。伝送路上をトークンが巡回し、そのトークンを受け取った端末だけが送信する方式は、トークンパッシング方式の説明である。CSMA/CDはトークンを送信権として巡回させず、キャリア検知と衝突検出を用いる。
学習のポイント
キャリア検知と衝突検出を、時間分割・RTS/CTS・トークン方式と区別して覚える。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成22年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問22(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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