AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ

平成22年度春期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問15

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

取引データの入力漏れがないことを確保するためのコントロールはどれか。

選択肢

  1. ア
    責任者が承認した取引データを,入力担当者が入力する。
  2. イ
    取引データに帰属部署を設定しておき,その帰属部署名を入力する。
  3. ウ
    取引データに連番を付けて,入力後に連番チェックを行う。
  4. エ
    取引データの取引金額の適切性を判断する基準を設けておき,責任者がその基準に照らして入力する取引データを承認する。
解き方のヒントを見る

比較対象と条件の対応を見極める

設問では、対象そのものの性質と、比較に使われる条件を混同しないことが重要です。監査の観点から、誰が何を基準に確認する場面なのかを整理し、記述同士の対応関係に注目しましょう。

この問題で問われていること

一つの観点として、設問中の対象・比較基準・確認する主体の三者が、どの記述と結び付いているかを整理してください。用語の印象だけで判断せず、条件の範囲や前提も照合します。

視点

システム監査の択一問題では、対象となる仕組みと、評価や比較に用いる条件を分けて捉えます。さらに、確認主体と確認時点を意識すると、記述がどの関係を述べているかを落ち着いて整理できます。

確認ポイント

  • 比較される対象が何かを確認する
  • 評価や比較の基準を整理する
  • 主体・時点・範囲の対応を照合する
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

取引データの入力漏れを確保するには、各データを識別できるようにして、入力後に対象がすべて処理されたかを照合できる仕組みが必要です。連番による確認は、欠番の有無から入力漏れを発見できます。

理由

取引データに連番を付け、入力後に連番を確認すると、連続しているはずの番号に欠番がないかを調べられます。欠番があれば、対応する取引データが入力されていない可能性を発見できるため、入力漏れの防止・検出に適しています。

比較

承認は不正や誤った取引の入力を抑止する統制、帰属部署の設定はデータの分類や責任範囲を明確にする統制、金額基準による承認は取引金額の妥当性を確認する統制です。いずれも入力漏れそのものを確認する方法ではありません。

選択肢ア

これは不正解だよ。責任者が承認した取引データだけを入力する方法は、承認済みデータの正当性や職務分担を確保する統制です。しかし、承認済みの取引データが入力処理から抜け落ちていないかを確認する仕組みにはなっていません。

選択肢イ

これは不正解だよ。取引データに帰属部署を設定し、その部署名を入力する方法は、取引の分類や責任の所在を明確にするためのものです。部署名を入力しても、取引データの件数や個々のデータの入力漏れを確認できるとは限りません。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。取引データに連番を付け、入力後に連番を確認すれば、番号の欠落を手掛かりに入力されていない取引データを発見できます。入力対象を通し番号で追跡し、処理の完全性を確認できるため、入力漏れを確保するコントロールに該当します。

選択肢エ

これは不正解だよ。取引金額の適切性を判断する基準を設け、責任者が承認する方法は、金額の妥当性や異常な取引を確認する統制です。金額が適切かどうかを判断できても、取引データ自体が入力されなかった場合の欠落は確認できません。

学習のポイント

完全性を確保するコントロールと、承認・分類・妥当性確認の違いを整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成22年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問15(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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