AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ

平成21年度春期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問20

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

DNSキャッシュポイズニングに分類される攻撃内容はどれか。

選択肢

  1. ア
    DNSサーバのソフトウェアのバージョン情報を入手して,DNSサーバのセキュリティホールを特定する。
  2. イ
    PCが参照するDNSサーバに誤ったドメイン管理情報を注入して,偽装されたWebサーバにPCの利用者を誘導する。
  3. ウ
    攻撃対象のサービスを妨害するために,攻撃者がDNSサーバを踏み台に利用して再帰的な問合せを大量に行う。
  4. エ
    内部情報を入手するために,DNSサーバが保存するゾーン情報をまとめて転送させる。
解き方のヒントを見る

比較対象と条件の対応を整える

設問中の対象が何を基準に、どの条件で比較されているかを整理し、同じ尺度で確認できる情報と前提を切り分けて考えます。

この問題で問われていること

比較する対象・基準・条件の組合せに注目し、各要素が同じ目的や評価軸に沿って並んでいるかを確認してください。

視点

比較の検討では、対象の範囲、基準となるもの、適用される条件、評価する観点を分けて整理すると、記述同士の対応関係を落ち着いて確認できます。

確認ポイント

  • 比較対象と基準がそれぞれ何を指すか確認する
  • 比較の前提となる条件や範囲を整理する
  • 同じ評価軸で対応関係を見比べる
正解と解説を見る

正解

イ

解説

DNSキャッシュポイズニングは、PCが参照するDNSサーバに誤った名前解決情報を注入し、利用者を本来とは異なるサーバへ誘導する攻撃です。したがって、正答はイです。

理由

DNSキャッシュポイズニングは、DNSサーバが保持または返す名前解決情報を攻撃者が不正な内容にし、利用者が正しいドメイン名を指定しても、偽装されたWebサーバなどへ誘導される状態を作る攻撃です。

比較

バージョン情報の取得は脆弱性調査、DNSサーバを踏み台にした大量問合せはサービス妨害、ゾーン情報の転送は内部情報の取得に当たる。いずれも名前解決情報を汚染して接続先を変える内容ではありません。

選択肢ア

これは不正解だよ。DNSサーバのソフトウェアのバージョン情報を入手し、セキュリティホールを特定する行為は、脆弱性の調査や情報収集に該当する。DNSのキャッシュに誤ったドメイン管理情報を注入し、利用者の接続先を変更する攻撃内容ではない。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。PCが参照するDNSサーバに誤ったドメイン管理情報を注入すると、名前解決の結果が本来の接続先と異なるものになる。その結果、PCの利用者を偽装されたWebサーバへ誘導できるため、DNSキャッシュポイズニングに分類される。

選択肢ウ

これは不正解だよ。攻撃者がDNSサーバを踏み台にして再帰的な問合せを大量に行う内容は、攻撃対象のサービスを妨害するための負荷発生や踏み台利用に関するものだ。誤ったDNS情報を注入して接続先を変える説明ではない。

選択肢エ

これは不正解だよ。DNSサーバが保存するゾーン情報をまとめて転送させる行為は、ドメイン内のホスト情報などを取得するための情報収集である。名前解決のキャッシュに誤情報を登録し、利用者を偽装サーバへ誘導する攻撃とは異なる。

学習のポイント

DNSの名前解決とキャッシュ情報の改ざんによる誘導を理解する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成21年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問20(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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