AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ

平成21年度春期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問19

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

インターネットを利用したVPNの説明として,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    暗号化技術などを利用して,インターネットを仮想的な専用ネットワークとして安全に利用する。
  2. イ
    インターネットによって安価な国際電話網を実現するために利用される。
  3. ウ
    ディジタル通信ネットワークISDNを使って,組織内のネットワークとインターネットを接続するために利用される。
  4. エ
    同一企業グループに属する複数の企業のイントラネットを,インターネットを用いて接続し,公開可能な情報だけをやり取りする。
解き方のヒントを見る

VPNを考えるための確認視点

VPNに関する設問では、通信の経路や保護の目的を切り分け、利用者・接続先・途中のネットワークという関係を整理して、説明がどの範囲の性質を述べているかを確認します。

この問題で問われていること

一つの観点として、説明されている仕組みが「誰と誰の間で、どの通信区間を、何から守るためのものか」という対応関係になっているかを読み取り、用語の印象だけで判断しないようにします。

視点

VPNを検討するときは、通信主体、接続区間、保護したい対象、利用時の前提を順に分けて整理します。そのうえで、説明が示す範囲と目的が一致しているかを確認し、関連しそうな性質を一括りにしないことが大切です。

確認ポイント

  • 通信の主体と接続先の関係を整理できているか
  • 保護の対象と対象となる通信区間を区別できているか
  • 説明の目的と前提条件が同じ観点に対応しているか
正解と解説を見る

正解

ア

解説

VPNは、インターネットなどの公衆網を利用し、暗号化技術などによって仮想的な専用ネットワークとして安全に通信する仕組みです。

理由

VPNはVirtual Private Networkの略で、インターネットのような公衆網上に、利用者間の論理的に閉じた通信経路を構成する。暗号化などによって通信内容を保護し、安全な拠点間接続やリモートアクセスを実現する。

比較

イはインターネット電話などによる国際電話の低廉化に関する説明で、VPNの目的ではありません。ウはISDNという回線を使う接続方法の説明であり、VPNの本質を示していない。エは企業間接続に近いが、公開可能な情報だけを扱う点がVPNの安全な私的通信の説明と異なる。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。VPNは、インターネットのような公衆網を利用しながら、暗号化技術などによって通信を保護し、仮想的な専用ネットワークとして安全に利用する仕組みである。設問のVPNの説明に合致する。

選択肢イ

これは不正解だよ。インターネットを利用して安価な国際電話を実現する説明は、インターネット電話やVoIPなどの用途に関するものである。VPNは電話料金の低減を主目的とする技術ではなく、通信経路の保護と私的なネットワークの構成を目的とする。

選択肢ウ

これは不正解だよ。ISDNはディジタル通信ネットワークの規格・サービスであり、ISDNを使って接続すること自体はVPNの定義ではない。VPNは特定の回線種別ではなく、公衆網上に保護された仮想的な通信網を構成する仕組みである。

選択肢エ

これは不正解だよ。企業グループのイントラネットをインターネットで接続する用途はVPNと関係し得るが、VPNは公開可能な情報だけをやり取りする仕組みではない。暗号化などで通信を保護し、私的な情報も安全に扱える点が説明と異なる。

学習のポイント

VPNの目的と、他の通信サービスや回線規格との違いを整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成21年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問19(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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