AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ
平成21年度春期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問7
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア監査対象プログラムのある部分の機能を特定し,本番データと異なるデータを使って処理論理の正確性を確かめる方法
- イ監査人が用意した検証用プログラムと監査対象プログラムに同一のデータを入力して,両者の実行結果を比較する方法
- ウ正規の適用業務処理の中で,架空のテストデータを用い,システム機能の信頼性や効率性を検証する方法
- エトランザクション処理を継続的に監視するために,監査人が用意した検証用プログラムをシステムに組み込んで本番データを処理する方法
解き方のヒントを見る
監査技法を見分ける視点整理
監査技法を区別するときは、名称の印象だけで判断せず、監査人が何を対象に、どの情報を使い、どの時点で、どのような目的で確かめる手続なのかを整理して考えることが大切です。
この問題で問われていること
確認する観点を「監査で扱う対象と、得られた情報の確かめ方との対応関係」に一つ絞り、手続の目的、証拠の出所、実施するタイミングを問題文に沿って丁寧に整理してください。
視点
監査技法は、用語の響きや実施者の動作だけでなく、対象・証拠・目的・実施時点の関係から整理すると理解しやすくなります。各手続が何を確かめるためのものかを軸に、定義の境界を丁寧に確認しましょう。
確認ポイント
- 対象となる情報や活動が何かを確認する
- 証拠がどこから得られるかを確認する
- 手続の目的と実施時点の関係を確認する
正解と解説を見る
正解
イ
解説
並行シミュレーション法は、監査人が用意した検証用プログラムと監査対象プログラムへ同一データを入力し、それぞれの実行結果を比較して処理の正確性を確かめる監査技法です。
理由
並行シミュレーションでは、監査対象プログラムと監査人が作成した検証用プログラムを並行して実行します。両者に同一のデータを与え、処理結果を照合することで、監査対象プログラムの処理結果が適切かを検証します。
比較
本番データと異なる架空データを使う方法や、通常の業務処理へ監査用プログラムを組み込む方法は、並行シミュレーションとは確認方法が異なります。入力データと結果比較の関係を基準に判別します。
選択肢ア
これは不正解だよ。この方法は、本番データとは異なるデータを使って監査対象プログラムの一部機能や処理論理を確認するものです。並行シミュレーションで重視される、検証用プログラムとの同一データによる実行結果の比較を表していません。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。監査人が用意した検証用プログラムと監査対象プログラムに同一のデータを入力し、双方の実行結果を比較する方法は、並行シミュレーションの定義に一致します。独立した結果を照合して処理の正確性を確認します。
選択肢ウ
これは不正解だよ。この方法は、通常の適用業務処理の中で架空のテストデータを扱い、システム機能の信頼性や効率性を検証するものです。検証用プログラムと監査対象プログラムへ同じデータを入力して結果を比較する説明ではありません。
選択肢エ
これは不正解だよ。この方法は、トランザクション処理を継続的に監視するため、監査人が作成した検証用プログラムをシステムへ組み込み、本番データを処理するものです。並行実行した二つのプログラムの結果比較とは目的と仕組みが異なります。
学習のポイント
並行シミュレーションと、テストデータを使う技法や監査モジュールを組み込む技法の違いを整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成21年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問7(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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