AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ

平成21年度春期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問3

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

“システム監査基準”の定める予備調査に関する記述のうち,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    個別計画書を作成するために行う予備的な調査である。
  2. イ
    本調査に先立って,監査対象業務の実態を把握するために行う調査である。
  3. ウ
    本調査に先立って,被監査部門と監査計画を調整するために行う調査である。
  4. エ
    本調査を補完する目的で,本調査と並行して行う調査である。
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予備調査の目的を見極める視点

予備調査を考えるときは、監査の初期段階で何を把握し、その情報を後続の計画や判断へどうつなげるかという流れに注目し、個別の作業名や結論ではなく目的との関係を整理しましょう。

この問題で問われていること

選択肢を読む際は、予備調査で得る情報の役割と、その後の監査活動に与える影響が一貫しているかという一点に絞って、調査対象・情報の使い道・判断の時期を対応づけて確認しましょう。

視点

初期段階の活動を読むときは、そこで集めたり整理したりする情報が、後の計画や判断とどのようにつながるかを軸に、目的と手段を混同しないよう概念を整理します。

確認ポイント

  • 記述されている活動の目的と手段を分けて読めるか
  • 得られた情報の利用先が監査全体の流れとつながっているか
  • その内容が初期段階の判断に関わる観点かを確認する
正解と解説を見る

正解

イ

解説

システム監査基準における予備調査は、本調査に先立って監査対象業務の実態を把握するために行う。したがって、目的と時期の両方が一致するイが適切です。

理由

予備調査では、監査対象の業務内容、運用状況、関連する仕組みなどの実態を事前に把握する。この結果を踏まえて本調査を進めるため、実施時期は本調査より前です。

比較

選択肢には、計画書作成、監査計画の調整、本調査との並行実施などが示されている。しかし、設問が問う予備調査の基本的な説明は、実施時期と監査対象業務の実態把握に合致する記述です。

選択肢ア

これは不正解だよ。予備調査は本調査に先立って監査対象業務の実態を把握するための調査であり、個別計画書を作成するためだけの予備的な調査とする説明ではない。目的の置き方が設問の趣旨と異なる。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。予備調査は本調査に先立って実施し、監査対象となる業務の実態を把握するために行う。この選択肢は、予備調査の実施時期と主な目的をともに適切に表している。

選択肢ウ

これは不正解だよ。被監査部門との監査計画の調整は、監査を進める上で必要になる場合があるが、予備調査そのものをその目的だけで説明することはできない。監査対象業務の実態把握という中心的な内容を外している。

選択肢エ

これは不正解だよ。予備調査は本調査と並行して行う調査ではなく、本調査に先立って監査対象業務の実態を把握するために行う調査である。実施時期と位置付けが逆になっている。

学習のポイント

予備調査の目的と、本調査に先立って実施するという時期を整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成21年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問3(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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