AUシステム監査技術者試験 午前Ⅱ

平成21年度春期 システム監査技術者 午前Ⅱ 問2

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

データベースのインテグリティの維持に関する監査ポイントはどれか。

選択肢

  1. ア
    データベースのデータに不具合が発生した場合の障害回復手段が組み込まれているかどうか。
  2. イ
    データベースの利用効率が適切であるかどうか。
  3. ウ
    データ領域の使用中領域と拡張用領域のバランスが適切であるかどうか。
  4. エ
    利用者の要求に応じたレスポンスタイムが確保できているかどうか。
解き方のヒントを見る

データ整合性監査の確認軸

データベースの整合性を考えるときは、個々の値だけでなく、関連するデータ同士が同じ前提で扱われ、更新や障害の後も矛盾なく確認できるかという観点に集中し、境界となる条件を丁寧に見ます。

この問題で問われていること

選択肢を読む際は、処理の細部や用語の印象ではなく、データ間の関係が変化したときに、全体として矛盾を防ぎ、状態を信頼して扱えるかという観点だけを慎重に比較してください。

視点

整合性を監査するときは、対象となるデータの関係、状態が変わる契機、確認すべき境界を切り分け、観測できる事実と前提条件を分けて整理します。

確認ポイント

  • 関係するデータを同じ単位で比較できるか
  • 状態が変化する前後で、確認対象が何か
  • 観測事実と想定・前提を混同していないか
正解と解説を見る

正解

ア

解説

データベースのインテグリティとは、データが正確で完全な状態に保たれることを指します。したがって、データに不具合が発生した場合に回復できる手段の有無を監査する。

理由

正答はア。データベースのデータに不具合が発生した場合、障害回復手段によって適切な状態へ戻せることは、データの完全性や保全を維持するために重要です。したがって、回復手段が組み込まれているかどうかは、インテグリティに関する監査ポイントとなる。

比較

イとエは主にデータベースの利用効率や応答性能に関する観点であり、ウは記憶領域の容量配分に関する観点です。いずれも運用上重要だが、データそのものを障害から回復して完全性を保つ仕組みを直接確認する項目ではありません。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。データに不具合が発生した場合の障害回復手段は、データを適切な状態へ戻し、完全性や保全を維持するための仕組みである。したがって、データベースのインテグリティが維持されているかを確認する監査ポイントとして適切である。

選択肢イ

これは不正解だよ。データベースの利用効率が適切かどうかは、資源の有効活用や運用効率に関する監査項目である。データに不具合が発生したとき、内容を回復して完全性を保てるかというインテグリティの確認を直接示すものではない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。データ領域の使用中領域と拡張用領域のバランスは、記憶容量の管理や将来の拡張に関する確認事項である。容量の配分が適切でも、データ不具合から回復する仕組みの有無を確認したことにはならない。

選択肢エ

これは不正解だよ。利用者の要求に応じたレスポンスタイムの確保は、システムの性能やサービス品質に関する監査項目である。応答が速いことだけでは、データに不具合が発生した場合の回復手段や完全性の維持を確認できない。

学習のポイント

インテグリティ、性能、容量、運用効率の監査観点を区別して理解する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成21年度春期 システム監査技術者試験 午前Ⅱ 問2(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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