STITストラテジスト試験 午前Ⅱ

令和6年度春期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問1

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

プライバシーやセキュリティ,知的財産権に関する信頼を確保しながら,ビジネスや社会課題の解決に有益なデータが国境を意識することなく自由に行き来する,国際的に自由なデータ流通の促進を目指すというコンセプトはどれか。

選択肢

  1. ア
    DFFT
  2. イ
    ESG
  3. ウ
    GEIT
  4. エ
    SCM
解き方のヒントを見る

情報が扱う範囲を確かめる

この分野の概念を整理するときは、似た言葉の印象だけで判断せず、示された内容がどこまでの範囲を扱っているかに注目しましょう。理解した範囲と、実際に読み取れる範囲を分けて考えることが大切です。

この問題で問われていること

考える際には、内容が扱う範囲を自分の知識で広げたり狭めたりしていないかを確認してください。なじみのある言葉が含まれていても、その言葉から連想した内容を補わず、示された範囲に沿って意味を捉えましょう。

視点

扱う範囲の整理では、示された情報から読み取れる内容と、自分が連想して付け加えた内容を区別します。どこまでが示されている範囲なのかを、自分の言葉で短くまとめてみましょう。

確認ポイント

  • 扱う範囲を短い言葉でまとめられたか
  • 知識や連想で範囲を広げていないか
  • 示された範囲を勝手に狭めていないか
正解と解説を見る

正解

ア

解説

正解はアのDFFTです。プライバシー、セキュリティ、知的財産権などに関する信頼を確保しながら、国境を越えた自由なデータ流通を促進するという設問の説明に一致します。

DFFTが正解となる理由

DFFTはData Free Flow with Trustの略で、「信頼性のある自由なデータ流通」を意味します。設問の「信頼を確保しながら」はwith Trustに、「国際的に自由なデータ流通の促進」はData Free Flowに対応します。データの保護に関する信頼と、国境を越えたデータの活用を両立させる考え方です。

ほかの概念との比較

ESGは環境・社会・企業統治を重視する考え方です。GEITは企業のITに関するガバナンスを扱います。SCMは調達、生産、物流、販売などにまたがる供給網を管理する考え方です。いずれも、設問が説明する国際的なデータ流通の促進を表す概念とは異なります。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。DFFTはData Free Flow with Trustの略で、信頼性のある自由なデータ流通を意味します。プライバシー、セキュリティ、知的財産権に関する信頼を確保しながら、国境を越えた自由なデータ流通を促進するという設問の説明に一致します。

選択肢イ

これは不正解だよ。ESGはEnvironment、Social、Governanceの略で、環境・社会・企業統治の観点を表します。企業活動や投資判断で重視される考え方ですが、設問のように信頼を確保しながら国際的なデータ流通を促進するコンセプトではありません。

選択肢ウ

これは不正解だよ。GEITはGovernance of Enterprise ITの略で、企業のITに関するガバナンスを意味します。ITの活用を企業の目標に整合させ、価値やリスクなどを管理する考え方であり、設問が示す国境を越えた自由なデータ流通の促進とは対象が異なります。

選択肢エ

これは不正解だよ。SCMはSupply Chain Managementの略で、サプライチェーンの管理を意味します。調達、生産、物流、販売などにまたがる供給網を管理し、全体の効率化を図る考え方であり、信頼を確保しながら国際的なデータ流通を促進する概念ではありません。

学習のポイント

DFFTの「信頼」と「自由なデータ流通」の関係を理解し、ESG、GEIT、SCMの対象と区別しましょう。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和6年度春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問1(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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