STITストラテジスト試験 午前Ⅱ

令和5年度春期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問25

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

サイバー攻撃に関する脅威に対処するために,非合法な手段を使わずに入手できる公開情報について,収集,分析及び活用が進んでいる。公開情報を収集,分析し,得られる知見,若しくは知見を得るために公開情報を収集,分析する活動,方法などを指すものはどれか。

選択肢

  1. ア
    IoC
  2. イ
    OSINT
  3. ウ
    SIEM
  4. エ
    TTP
解き方のヒントを見る

判断を支える前提条件を確かめる

この分野を考える際は、判断の前提となる条件が何かに注目しましょう。身近な事例から受ける印象だけで結論を急がず、与えられた情報で確かめられる条件と、自分で補った条件を分けて整理することが大切です。

この問題で問われていること

考える対象について、どの条件が判断の土台になっているかを確かめてください。知っている事例に当てはめる前に、その条件が今回も与えられているかを振り返り、示された範囲を越えた推測が混ざっていないか点検しましょう。

視点

判断に用いる条件には、与えられた情報から確認できるものと、経験や知識から補っているものがあります。考えを整理するときは、各条件の根拠をたどり、推測を確定した前提として扱っていないか確認しましょう。

確認ポイント

  • 判断の土台にした条件を言葉にできているか
  • その条件の根拠を与えられた情報にたどれるか
  • 経験から補った条件を確定した前提にしていないか
正解と解説を見る

正解

イ

解説

正解はイのOSINTです。非合法な手段を使わずに入手できる公開情報を収集・分析して得られる知見、またはそのための活動・方法を指します。設問は情報の出所と知見を得る過程を説明しており、侵害の指標、ログ分析の仕組み、攻撃者の行動を表す他の用語とは区別できます。

理由

OSINTはOpen Source Intelligenceの略です。ここでのOpen Sourceは公開情報を意味します。公開情報を収集・分析して得られる知見だけでなく、その知見を得るための活動や方法も含むため、設問の説明に一致します。

比較

IoCは侵害を示す痕跡や指標、SIEMはログを集約・分析して脅威の検知などを支援する仕組み、TTPは攻撃者の戦術・技術・手順です。これらはOSINTによって把握されたり、得られた情報を利用したりすることがありますが、公開情報の収集・分析による知見や活動そのものを指す用語ではありません。

選択肢ア

これは不正解だよ。IoCは、システムへの侵害を示す痕跡や指標です。不正な通信先のIPアドレスやマルウェアのハッシュ値などが例です。公開情報の分析から得られる場合もありますが、設問が尋ねる情報の収集・分析という活動や方法全体を指す名称ではありません。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。OSINTは、公開情報を収集・分析して得られる知見や、その知見を得るための活動・方法を指します。設問の「非合法な手段を使わずに入手できる公開情報」を対象に、収集だけでなく分析も行うという説明と一致します。

選択肢ウ

これは不正解だよ。SIEMは、機器やシステムのログを集約し、関連付けて分析することで、脅威の検知や調査を支援する仕組みです。公開情報を分析に利用することもありますが、公開情報から知見を得る活動・方法を指す設問の用語とは異なります。

選択肢エ

これは不正解だよ。TTPは、攻撃者の戦術・技術・手順を指し、攻撃の目的や使う技術、具体的な進め方を整理するための概念です。公開情報を収集・分析した結果として把握できることもありますが、情報収集・分析の活動や方法そのものを表す名称ではありません。

学習のポイント

OSINTの意味を理解し、IoC、SIEM、TTPがそれぞれ何を指す用語なのかを区別しましょう。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和5年度春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問25(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

関連する過去問一覧

IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針