STITストラテジスト試験 午前Ⅱ
令和5年度春期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問8
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア業界誌や業界新聞,調査会社の売れ筋ランキングなどから消費者の動向を探る。
- イ広告の一部に資料請求の項目を入れておき,それを照会してきた人数を調べる。
- ウ消費行動の現場で観察やインタビューを行い,気付かなかった需要を発掘する。
- エ同等の条件下で複数パターンの見出しを広告として表示し,反応の違いを測る。
解き方のヒントを見る
調査目的と情報の対応を見極める
調査手法を検討するときは、名称や印象だけで判断せず、何を明らかにしたいのか、誰からどのような情報を得たいのかという対応関係に注目し、まず整理することが大切です。
この問題で問われていること
各選択肢を読む際は、想定されている調査の目的と、集めようとしている情報の性質が無理なく結び付いているかだけを中心に確認し、細かな用語の暗記から離れて考えてみましょう。
視点
調査の活用事例を考えるときは、手法名そのものではなく、調査によって把握したい対象・情報・意思決定とのつながりを整理します。目的に対して必要な情報が過不足なく対応しているか、という一つの視点で読み比べましょう。
確認ポイント
- 調査の目的が、何を明らかにすることとして置かれているか確認する
- 集めたい情報の対象と性質が、目的に対応しているか確認する
- 事例全体のつながりを、用語の印象に頼らず一貫して読めるか確認する
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
エスノグラフィーは、消費者が実際に行動する現場に入り、観察や対話を通じて、本人も言語化していないニーズや行動の背景を理解する調査方法です。
理由
エスノグラフィーは、消費者の行動現場を観察し、インタビューなどを通じて、行動の背景や本人が気付いていない需要を明らかにする方法です。
比較
公開情報の分析、広告への反応測定、条件をそろえた広告比較は、それぞれ二次資料調査、反応測定、実験的な比較に当たる。現場で生活者を理解する方法とは区別される。
選択肢ア
これは不正解だよ。業界誌や業界新聞、売れ筋ランキングは、既に公表された市場情報や二次資料を利用して消費者動向を推測する方法である。消費者の行動現場に入り、観察や対話から潜在的な需要を探るエスノグラフィーとは調査方法が異なる。
選択肢イ
これは不正解だよ。広告に資料請求の項目を設け、照会者数を調べるのは、広告に対する反応や関心を数値で測定する方法である。個々の消費者がどのような状況で行動したかを現場で観察し、背景を理解するエスノグラフィーの活用事例には当たらない。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。消費行動が実際に起きる現場で観察やインタビューを行うと、回答者が事前に意識していなかった行動の理由や不便、潜在的な需要を把握できる。生活者の文脈を深く理解して新たな需要を発掘する点が、エスノグラフィーの活用に合致する。
選択肢エ
これは不正解だよ。同等条件で見出しを変えて広告を表示し、反応の違いを測るのは、条件を統制して効果を比較する実験やA/Bテストの考え方である。消費者の生活場面を観察したり、対話から行動の背景を読み取ったりするエスノグラフィーとは異なる。
学習のポイント
調査手法の目的とデータ収集の場面を対応づけて整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和5年度春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問8(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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