STITストラテジスト試験 午前Ⅱ
令和3年度春期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問5
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア企業がどのように,価値を創造し,顧客に届け,収益を生み出しているかを,顧客セグメント,価値提案,チャネル,顧客との関係,収益の流れ,リソース,主要活動,パートナ,コスト構造の九つのブロックを用いて図示し,分析する。
- イ企業が付加価値を生み出すための業務の流れを,購買物流,製造,出荷物流,販売・マーケティング,サービスという五つの主活動と,調達,技術開発など四つの支援活動に分類して分析する。
- ウ企業の強み・弱み,外部環境の機会・脅威を分析し,内部要因と外部要因をそれぞれ軸にした表を作成することによって,事業機会や事業課題を発見する。
- エ企業目標の達成を目指し,財務,顧客,内部ビジネスプロセス,学習と成長の四つの視点から戦略マップを作成して,四つの視点においてバランスのとれた事業計画を策定し進捗管理をしていく。
解き方のヒントを見る
枠組みを比べる一つの視点
各選択肢を表面的な用語ではなく、何を整理し、どの関係を見える化し、どの判断に役立てる枠組みなのかという目的の違いに注目して読み比べましょう。その焦点が一貫しているかを確認すると、名称や説明の似たものを落ち着いて区別しやすくなります。
この問題で問われていること
一つの観点として、各枠組みが分析のどの対象を中心に置き、情報同士のつながりをどのように捉えようとしているかを、問題文の表現と照らして確認してください。用語の印象だけで判断せず、説明全体の焦点がどこにあるかを見ます。
視点
枠組みを比較するときは、名称の連想よりも、何を対象として整理し、どのような関係を捉え、どんな判断を支える設計かを切り分けて考えます。
確認ポイント
- 各選択肢が中心に置く対象を一語で整理する
- 情報同士の関係を説明する方向に注目する
- 枠組みの目的と利用場面の説明が一致しているか確認する
正解と解説を見る
正解
ア
解説
ビジネスモデルキャンバスは,企業が価値を生み出して顧客に届け,収益を得る仕組みを,九つの構成要素で整理・分析するフレームワークです。
理由
ビジネスモデルキャンバスは,顧客,価値,チャネル,関係,収益,資源,活動,パートナ,コストという九つのブロックを使い,企業のビジネスモデル全体を可視化する。
比較
イはバリューチェーン分析,ウはSWOT分析,エはバランススコアカードの説明であり,いずれもビジネスモデルキャンバスとは目的や整理する要素が異なる。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。ビジネスモデルキャンバスは,企業がどのように価値を創造し,顧客へ届け,収益を生み出すかを整理する。顧客セグメントからコスト構造までの九つのブロックでビジネスモデルを図示・分析するという説明が,設問の内容と一致している。
選択肢イ
これは不正解だよ。購買物流,製造,出荷物流,販売・マーケティング,サービスなどの主活動と,調達や技術開発などの支援活動に分けて分析するのは,企業の活動連鎖を扱うバリューチェーン分析である。ビジネスモデルキャンバスの九つのブロックとは異なる。
選択肢ウ
これは不正解だよ。企業の強み・弱みと,外部環境の機会・脅威を内部要因と外部要因に分けて整理するのは,SWOT分析の説明である。事業機会や課題を発見する手法ではあるが,顧客や収益などでビジネスモデルを表す枠組みではない。
選択肢エ
これは不正解だよ。財務,顧客,内部ビジネスプロセス,学習と成長という四つの視点で戦略を管理するのは,バランススコアカードの説明である。企業目標の達成や進捗管理に用いる手法であり,ビジネスモデルキャンバスとは整理する対象が異なる。
学習のポイント
ビジネスモデルキャンバスと他の経営分析フレームワークの目的の違いを理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和3年度春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問5(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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