STITストラテジスト試験 午前Ⅱ

令和元年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問25

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

暗号技術のうち,共通鍵暗号方式はどれか。

選択肢

  1. ア
    AES
  2. イ
    ElGamal暗号
  3. ウ
    RSA
  4. エ
    楕円曲線暗号
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鍵方式を見分けるための観点

鍵方式の違いを判断するときは、用いられる情報が誰に共有される前提か、また送信側と受信側の関係で役割がどう分かれるかに注目し、用語の印象だけで決めず整理しましょう。

この問題で問われていること

まず選択肢を読む際は、鍵を扱う主体と共有範囲という一つの観点に絞り、誰が何を保持する前提で説明されているかを比較して、方式名ではなく役割の関係を確認しましょう。

視点

暗号の説明を読むときは、秘密として管理される情報の位置づけと、通信に関わる主体間での受け渡しの前提を整理します。個別の名称や実装手順ではなく、説明が想定する管理関係に着目すると、論点を混同しにくくなります。

確認ポイント

  • 鍵に関する情報を、誰が保持・共有する前提かを確認する
  • 説明中の主体ごとの役割がどのように整理されているかを確認する
  • 方式名の語感ではなく、問題文が示す管理関係だけを根拠に読む
正解と解説を見る

正解

ア

解説

共通鍵暗号方式は、暗号化と復号に同じ秘密鍵を用いる方式です。選択肢ではAESが該当し、ほかは公開鍵暗号方式に分類されます。

理由

共通鍵暗号方式では、送信者と受信者が同じ秘密鍵をあらかじめ共有し、その鍵で暗号化と復号を行います。AESはこの方式に属する代表的なブロック暗号です。

比較

ElGamal暗号、RSA、楕円曲線暗号は、公開鍵と秘密鍵を組み合わせて利用する公開鍵暗号方式です。したがって、共通鍵暗号方式に該当するのはAESです。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。AESは共通鍵暗号方式の代表的なブロック暗号で、暗号化と復号に同じ秘密鍵を使います。送受信者が鍵を安全に共有できていることを前提に、データを効率よく処理できる点が特徴です。

選択肢イ

これは不正解だよ。ElGamal暗号は、離散対数問題の困難性を利用する公開鍵暗号方式です。暗号化には公開鍵を使い、復号には対応する秘密鍵を使うため、同じ秘密鍵で処理する共通鍵暗号方式には分類されません。

選択肢ウ

これは不正解だよ。RSAは、大きな数の素因数分解が難しいことを利用する公開鍵暗号方式です。公開鍵と秘密鍵を使い分けて暗号化や復号を行う方式なので、暗号化と復号に同じ鍵を使う共通鍵暗号方式ではありません。

選択肢エ

これは不正解だよ。楕円曲線暗号は、楕円曲線上の離散対数問題の困難性を利用する公開鍵暗号の総称です。公開鍵と秘密鍵を組み合わせて利用するため、同一の秘密鍵を共有して暗号化と復号を行う方式には該当しません。

学習のポイント

共通鍵暗号と公開鍵暗号を、鍵の使い分けで区別する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和元年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問25(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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