STITストラテジスト試験 午前Ⅱ
平成30年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問4
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア参加者にテーマだけを提示し,そのテーマに対し,意見の収集,要約,配布,再度の意見の収集を繰り返すことで,集約した意見を収集した。
- イ熟練したインタビュアが,議論を一定の方向に絞りながら,会議の参加者の自由な意見を収集した。
- ウ調査項目を全て決めてから,決められた順序で質問することで,インタビュアの技量に左右されない意見を収集した。
- エ批判厳禁,自由奔放,質より量,他人の意見の活用などを基本ルールとして,多様で新たな意見を収集した。
解き方のヒントを見る
明示された条件の範囲を確かめる
意見収集の場面を考えるときは、与えられた情報に明示された条件の範囲に注目しましょう。経験や印象から条件を補わず、記載されている内容と自分が置いた仮定を分けて捉えることが、検討の出発点になります。
この問題で問われていること
判断の根拠にしようとしている条件が、与えられた情報から直接確認できるかに焦点を当ててください。用語から思い浮かぶイメージをそのまま条件として扱わず、明示されている範囲に立ち戻って検討しましょう。
視点
条件を確認するときは、その根拠となる記載をたどりましょう。記載から確認できることと、自分で補ったことを分けておくと、前提を広げすぎずに考えられます。
確認ポイント
- 判断に使う条件の根拠を、与えられた情報で確認できるか
- 明示された条件に、経験や印象による仮定を加えていないか
- 考えを整理した後も、明示された条件の範囲を保っているか
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
正解はウです。構造化インタビューでは、調査項目と質問順序をあらかじめ決めて実施します。質問の進め方を定めることで、インタビュアの判断や技量による違いを抑えて意見を収集できます。
理由
構造化インタビューは、調査項目を事前に定め、決められた順序で質問する手法です。ウはこの二つの特徴を明示しています。設問の「インタビュアの技量に左右されない」は、質問の進め方を定めることで、担当者による違いを抑える効果を表しています。
比較
アは意見の収集、要約、配布、再収集を繰り返して集約するデルファイ法です。イは熟練したインタビュアが議論を一定の方向に絞りながら、参加者の自由な意見を集める形態です。エは批判厳禁などのルールに従って多様な発想を生み出すブレーンストーミングです。
選択肢ア
これは不正解だよ。テーマに対する意見を収集し、要約して参加者に配布した後、再び意見を集めるという反復が特徴です。これはデルファイ法に相当し、意見を集約する手法です。調査項目と質問順序をあらかじめ定める構造化インタビューとは異なります。
選択肢イ
これは不正解だよ。熟練したインタビュアが議論を一定の方向に絞りながら、参加者の自由な意見を集める形態です。議論の進め方にインタビュアの判断や技量が関わります。全ての調査項目と質問順序を事前に決める構造化インタビューの説明ではありません。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。調査項目を全て事前に決め、決められた順序で質問する点が、構造化インタビューの特徴に一致します。質問の進め方をあらかじめ定めることで、インタビュアの判断による質問の違いを抑えます。設問の「技量に左右されない」という説明は、この効果を表しています。
選択肢エ
これは不正解だよ。批判厳禁、自由奔放、質より量、他人の意見の活用というルールは、ブレーンストーミングの特徴です。発言への批判を控え、多くの発想を出し、他人の意見も使って新しい案を生み出します。事前に調査項目と質問順序を決めて行う構造化インタビューとは異なります。
学習のポイント
構造化インタビューの特徴を、意見の集約、自由な議論、発想の創出を重視する手法と区別して理解しましょう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成30年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問4(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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