STITストラテジスト試験 午前Ⅱ

平成28年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問17

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

ボランタリーチェーンを説明したものはどれか。

選択肢

  1. ア
    加盟店が一定のロイヤルティを本部に支払って,本部の経営ノウハウ,商標,サービスマークなどを用いて販売活動を行う。
  2. イ
    生産者・卸売業者・小売業者の間で,購買,生産,販売及び物流の一連の業務を全体最適の視点から見直し,納期短縮や在庫削減を図る。
  3. ウ
    複数の小売業者が独立性を維持しながら,一つのグループとして,仕入れ,宣伝,販売促進などを共同で行う。
  4. エ
    本部が複数店舗の仕入れを一括して行い,各店舗は本部の経営方針に基づいた販売活動に専念する。
解き方のヒントを見る

流通組織を整理する比較の視点

流通組織の形態を考えるときは、名称や印象だけで判断せず、組織内の役割分担と関係者間の調整に注目し、各選択肢の説明を同じ観点で読み比べることが大切です。

この問題で問われていること

一つの観点として、誰がどの役割を担い、関係者どうしの意思決定や情報共有がどのように結び付いているかを確認し、説明全体の整合性を検討してください。

視点

組織の形態を整理する際は、構成する主体、担当する役割、意思決定の関係、情報や資源の受け渡し方を切り分けて捉えます。そのうえで、説明中の各要素が互いに矛盾していないかを確認しましょう。

確認ポイント

  • 関係する主体と役割が区別されているか
  • 意思決定や調整の関係を確認したか
  • 説明全体に矛盾がないか
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

ボランタリーチェーンは、独立した複数の小売業者が一つのグループを形成し、仕入れや宣伝、販売促進などを共同で行う仕組みです。

理由

ボランタリーチェーンでは、複数の小売業者がそれぞれ独立した経営主体でありながら、仕入れ、宣伝、販売促進などを共同で実施する。共同化によって取引条件や販売活動の効率化を図る点が特徴です。

比較

アは本部の商標やノウハウを使いロイヤルティを支払うフランチャイズチェーン、イは供給活動全体を最適化するサプライチェーン、エは本部が仕入れや方針を統一するチェーンストアの説明です。

選択肢ア

これは不正解だよ。加盟店が本部へロイヤルティを支払い、本部の経営ノウハウや商標などを利用して営業する仕組みは、独立した小売業者同士が共同活動を行うボランタリーチェーンではなく、フランチャイズチェーンの特徴である。

選択肢イ

これは不正解だよ。生産者、卸売業者、小売業者の間で購買から物流までを全体最適の視点で見直し、納期短縮や在庫削減を目指す説明は、サプライチェーンマネジメントの特徴であり、小売業者の共同組織を示していない。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。複数の小売業者が独立性を維持しながら一つのグループをつくり、仕入れ、宣伝、販売促進などを共同で行う形態がボランタリーチェーンである。各店の独立性と共同活動を両立する点が重要である。

選択肢エ

これは不正解だよ。本部が複数店舗の仕入れを一括して行い、各店舗が本部の経営方針に基づいて販売に専念する形態は、本部による集中管理を特徴とするチェーンストアの説明である。独立した小売業者の共同運営とは異なる。

学習のポイント

独立性を保つ共同組織と、本部主導の契約型組織を区別する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成28年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問17(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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