STITストラテジスト試験 午前Ⅱ
平成28年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問15
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アQFD
- イTRIZ
- ウシックスシグマ
- エ親和図法
解き方のヒントを見る
発想を評価するときの視点
この種の問いでは、個別の名称や印象だけで判断せず、提示された説明がどのような課題への向き合い方を示しているかを整理し、発想の進め方と評価の観点を分けて読み取ります。
この問題で問われていること
各説明の表現をそのまま覚えようとせず、まずその記述が解決に向けた思考のどの役割を担うものとして書かれているか、前後の文脈と合わせて確かめることに集中してください。
視点
発明的な問題解決を考えるときは、用語の響きではなく、課題をどのように捉え、制約や要求をどう整理し、得られた案をどんな基準で見直すかという思考の役割に目を向けます。説明の目的と扱う対象を切り分けると、表面的な類似に引きずられにくくなります。
確認ポイント
- 説明が扱っている対象と、達成しようとしている目的を分けて読めているか
- 用語の印象ではなく、文中で示される思考の役割に注目できているか
- 一つの表現だけで決めず、問題文全体の条件と説明の対応を確認したか
正解と解説を見る
正解
イ
解説
特許を分析して技術的な矛盾を解決するための発明的思考法を体系化したものはTRIZです。ほかの選択肢は品質管理や要求整理などを目的とする手法であり、設問の説明とは異なる。
理由
TRIZは、膨大な特許の分析から技術的な問題解決に共通する原理を抽出し、問題に含まれる矛盾を創造的・発明的に解決するための方法論としてまとめられたものです。
比較
QFDは顧客要求を品質特性へ展開する手法、シックスシグマは品質ばらつきや不良を改善する手法、親和図法は情報や意見を整理する手法です。いずれも特許分析を基礎とする発明的問題解決法ではありません。
選択肢ア
これは不正解だよ。QFDは品質機能展開とも呼ばれ、顧客の要求を品質特性や設計要素へ展開し、要求と製品仕様の関係を整理する手法である。品質要求を設計へ結び付ける目的はあるが、特許分析から矛盾を解決する発明的思考法ではないため、設問の説明には該当しない。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。TRIZは、特許の分析を通じて技術的な問題解決に共通する原理を整理し、問題に含まれる矛盾を創造的・発明的に解決するための弁証法的な思考法を具体的な方法論にまとめたものである。設問の定義と一致する。
選択肢ウ
これは不正解だよ。シックスシグマは、統計的な分析やデータに基づいて、業務プロセスのばらつきや不良を減らし、品質を改善するための経営・品質管理手法である。特許分析を出発点として技術的矛盾を発明的に解決する方法論ではない。
選択肢エ
これは不正解だよ。親和図法は、多数の意見や情報を内容の親近性に基づいてグループ化し、問題の全体像や関係を整理する手法である。発想整理には利用できるが、特許分析から生まれた矛盾解決のための発明的思考法そのものではない。
学習のポイント
発明的問題解決法と品質管理手法の役割の違いを整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成28年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問15(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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