STITストラテジスト試験 午前Ⅱ
平成24年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問1
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア業務・システムの機能と情報の流れを明確にする。
- イ業務・システムの目的・機能,情報システムの管理・運用体制を明確にする。
- ウ情報システム間でやり取りされる情報の種類と方向を明確にする。
- エ物理的なデータ構造を明確にする。
解き方のヒントを見る
DFDの目的を考える視点
図の各要素を個別に覚える前に、業務アーキテクチャの中で何を可視化し、誰がどの場面で利用するための表現なのかという視点を置きます。全体の目的と関係性を確かめながら、記述の役割を整理してください。
この問題で問われていること
一つの観点として、図が扱う対象と、そこで整理しようとしている関係の範囲を切り分けて考えます。細かな表記の印象ではなく、どの業務上の理解を助ける表現なのかを確認してください。
視点
特定の記号や表記を先に当てはめるのではなく、図が置かれている業務上の文脈を確認し、全体として何を見通しやすくするための表現なのかを考えます。そのうえで、要素同士の関係と利用する立場を順に整理すると、目的を検討しやすくなります。
確認ポイント
- 図全体が説明しようとする対象を先に言葉にする
- 要素同士の関係を一方向ずつ追って、役割の違いを整理する
- 個別の表記ではなく、図の利用場面との対応を確認する
正解と解説を見る
正解
ア
解説
DFDは、業務やシステムに存在する処理・機能と、そこで受け渡される情報の関係を図で整理するための表現です。管理体制や物理データ構造を主目的としない。
理由
ビジネスアーキテクチャの機能情報関連図では、業務やシステムが担う機能と、機能の間を流れる情報を対応付けて整理する。これにより、業務処理と情報の関係を把握できる。
比較
管理・運用体制は組織や運用の整理、情報システム間の情報連携はシステム間関係の整理、物理的なデータ構造はデータベース設計の整理に関係する。これらはDFDの主目的とは異なる。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。DFDは、業務やシステムが担う機能と、機能間・外部との間で受け渡される情報の流れを整理して表す図である。したがって、機能と情報の流れを明確にするという目的が、設問のビジネスアーキテクチャにおける作成目的に一致する。
選択肢イ
これは不正解だよ。業務・システムの目的や機能、情報システムの管理・運用体制を明確にする内容は、組織や運用の在り方を整理する観点である。DFDが直接表す情報の流れとは異なり、管理・運用体制までを作成目的として示していない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。情報システム間でやり取りされる情報の種類と方向に着目する説明は、システム間の情報連携を整理する観点である。DFDの対象を情報システム間だけに限定しており、業務機能を含む全体の機能と情報の流れを表す目的とは一致しない。
選択肢エ
これは不正解だよ。物理的なデータ構造を明確にするのは、データベースの表やファイルなど、データの格納形式を設計・整理する観点である。DFDはデータの物理構造ではなく、機能と情報の移動・関係を扱うため、作成目的が異なる。
学習のポイント
EAで用いる図表ごとの目的と表現対象の違いを比較して学ぶ。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成24年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問1(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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