STITストラテジスト試験 午前Ⅱ
平成23年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅱ 問19
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア決済に関する情報の利用に関して,第三者機関によって情報の保護基準が守られているかを監視する仕組みのこと
- イ決済に関する電子メールなどの情報交換において,送信元とメールアドレスが正常であることを認証する仕組みのこと
- ウ決済に使用されるクレジットカード情報の暗号化や,認証局によって正規のショップであることを確認し取引の安全を確保する仕組みのこと
- エ決済を仲介し,落札者から送金を受け,商品の受渡し完了後に出品者へ送金を行う仕組みのこと
解き方のヒントを見る
決済仲介の役割を整理する視点
この問題では、サービス名や印象だけで判断せず、取引のどの段階で誰の間に入り、何を調整・補助する存在なのかという役割の切り分けに注目して、関係者ごとの視点から丁寧に確認しましょう。
この問題で問われていること
選択肢を読むときは、利用者・販売側・決済に関わる主体の関係を整理し、そのサービスが担う範囲と担わない範囲を区別できるかという一点だけを、各記述に照らして確認してください。
視点
決済に関わるサービスを考える際は、登場する主体と相互の関係を整理したうえで、説明されている役割の範囲、責任の所在、関係者間の橋渡しの位置づけを確認します。
確認ポイント
- 関係する主体を役割ごとに分けて読めているか
- サービスの担当範囲と周辺の役割を混同していないか
- 記述の主語と責任の所在が一貫しているか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
エスクローサービスは、取引当事者の間に第三者が入り、落札者から代金を預かって商品受渡し後に出品者へ送金する決済仲介の仕組みです。
理由
エスクローサービスでは、決済を第三者が仲介し、落札者から代金を受け取った後、商品の受渡しが完了したことを条件として出品者へ送金する。これにより、代金だけ支払われて商品が届かない、または商品だけ渡して代金を回収できないといった取引上の不安を軽減する。
比較
アは情報保護基準の監視、イは送信元やメールアドレスの認証、ウはカード情報の暗号化や正規店舗の確認に関する説明です。いずれも安全性に関係するが、代金を預かって商品受渡し後に送金する決済仲介そのものではありません。
選択肢ア
これは不正解だよ。第三者機関が情報の保護基準を守っているか監視する説明であり、情報管理や監査に関する仕組みを示している。エスクローの中心である、落札者から代金を一時的に預かり、商品受渡し後に出品者へ送金する決済仲介とは役割が異なる。
選択肢イ
これは不正解だよ。電子メールなどの情報交換で送信元やメールアドレスの正当性を認証する仕組みは、通信相手の確認に関するものである。エスクローはメールの認証ではなく、取引代金を預かって商品受渡し後に送金するサービスを指す。
選択肢ウ
これは不正解だよ。クレジットカード情報の暗号化や、認証局による正規ショップの確認は、決済情報や通信相手の安全性を確保する仕組みである。代金を第三者が預かり、商品の受渡し完了後に出品者へ送金する機能の説明ではない。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。エスクローサービスは決済を第三者が仲介し、落札者から代金を受け取って一時的に管理する。そして商品の受渡しが完了した後に出品者へ送金するため、売買当事者の双方が安心して取引できる。
学習のポイント
エスクローは情報認証ではなく、取引成立後の代金管理と送金を仲介するサービスとして理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成23年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問19(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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