STITストラテジスト試験 午前Ⅰ
令和6年度春期 ITストラテジスト 午前Ⅰ 問19
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題

選択肢
- ア既存システムの改修 46
- イ既存システムの改修 96
- ウ新規システムの開発 41
- エ新規システムの開発 130
解き方のヒントを見る
比較の前提をそろえて考える
案の比較に入る前に、判断に用いる情報の前提がそろっているかを確認しましょう。個々の内容だけで結論を急がず、同じ観点で扱える情報かを意識し、比較の土台となる条件を整理することが大切です。
この問題で問われていること
この問題では、比較に使う情報がどのような前提に基づいているかに着目してください。示された条件の意味を確かめながら、各案を共通の基準で捉えられるかを考え、判断の前提をそろえる意識を持ちましょう。
視点
比較の前提とは、情報を判断に用いる際の共通の土台です。情報の表現に左右されず、その土台を同じように捉えられるかという視点で整理しましょう。
確認ポイント
- 判断に用いる情報の前提を確認したか
- 各案を共通の基準で捉えられるか
- 比較の土台となる条件を整理したか
正解と解説を見る
正解
ア
解説
各案の収入を需要の発生確率で重み付けし、投資額を差し引いて比較する。新規システムの開発は41億円、既存システムの改修は46億円となるため、期待金額価値が高い改修案を示すアが正解です。
理由
需要が拡大する確率は0.70、縮小する確率は0.30です。新規システムの開発の期待金額価値は、180億円×0.70+50億円×0.30−100億円=141億円−100億円=41億円。既存システムの改修の期待金額価値は、120億円×0.70+40億円×0.30−50億円=96億円−50億円=46億円となる。
比較
既存システムの改修は、新規システムの開発より期待金額価値が46億円−41億円=5億円高いので、アを選ぶ。イの96億円は改修案の期待収入に一致するが、期待金額価値には投資額50億円の差引きが必要です。ウの41億円は新規開発案の値として正しいが、採用条件を満たさない。エの130億円は新規開発案の期待金額価値41億円と89億円異なり、提示条件からは得られない。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。既存システムの改修の期待収入は、120億円×0.70+40億円×0.30=96億円である。ここから投資額50億円を引くと、期待金額価値は46億円となる。新規システムの開発の41億円より高いので、改修と46億円の組合せが適切である。
選択肢イ
これは不正解だよ。既存システムの改修という案は適切だが、96億円は期待収入の値である。120億円×0.70+40億円×0.30=96億円から、投資額50億円を差し引く必要がある。期待金額価値は46億円なので、提示された値とは50億円の差がある。
選択肢ウ
これは不正解だよ。新規システムの開発の期待金額価値は、180億円×0.70+50億円×0.30−100億円=41億円であり、数値自体は条件に合っている。しかし、既存システムの改修では46億円となり、新規開発より5億円高い。期待金額価値の高い案を採用する条件に合わない。
選択肢エ
これは不正解だよ。新規システムの開発の期待収入は、180億円×0.70+50億円×0.30=141億円である。投資額100億円を引いた期待金額価値は41億円で、130億円とは89億円の差がある。また、採用すべき案は期待金額価値が46億円となる既存システムの改修である。
学習のポイント
発生確率を反映した期待収入と、投資額を差し引いた期待金額価値を区別して比較する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和6年度春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅰ 問19(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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