STITストラテジスト試験 午前Ⅰ

令和5年度春期 ITストラテジスト 午前Ⅰ 問19

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

過去のプロジェクトの開発実績に基づいて構築した作業配分モデルがある。システム要件定義からシステム内部設計までをモデルどおりに進めて 228 日で完了し,プログラム開発を開始した。現在,200 本のプログラムのうち 100 本のプログラムの開発を完了し,残りの 100 本は未着手の状況である。プログラム開発以降もモデルどおりに進捗すると仮定するとき,プロジェクトの完了まで,あと何日掛かるか。ここで,プログラムの開発に掛かる工数及び期間は,全てのプログラムで同一であるものとする。
システム要件定義からシステムテストまでの工数比と期間比を示す作業配分モデル表。
システム要件定義からシステムテストまでの工数比と期間比を示す作業配分モデル表。

選択肢

  1. ア
    140
  2. イ
    150
  3. ウ
    161
  4. エ
    172
解き方のヒントを見る

残り期間を考えるための進捗確認

現在の進み具合と残された時間を結び付けて考えるときは、観測された事実と今後の見通しを分け、同じ前提で比較できる情報かを丁寧に確認しましょう。変動や不確実さも意識すると、表面的な数字だけで判断しにくくなります。

この問題で問われていること

一つの観点として、示されている進捗の基準と残り期間の基準が同じ時間軸・範囲を指しているかに注目し、比較の前提がそろっているかを落ち着いて確認しましょう。

視点

進捗と期間を読む際は、どの時点の情報か、何を対象にした割合や量か、将来の変化をどのように扱う前提かを整理します。数値をすぐ計算せず、比較する単位と観測範囲をそろえてから、見積もりの妥当性を考えましょう。

確認ポイント

  • 進捗を表す情報の時点と対象範囲を確認する
  • 残り期間の起点と終点が同じ前提で示されているか確認する
  • 予測に含まれる前提や変動要因が読み取れるか確認する
正解と解説を見る

正解

イ

解説

システム要件定義から内部設計までの期間比合計0.57が228日に相当するので、全体期間を逆算する。プログラム開発は全体の0.11であり、半数完了後の残り期間と後続工程を合計すると150日になる。

理由

要件定義から内部設計までの期間比は0.25+0.21+0.11=0.57です。この3工程の実績が228日なので、プロジェクト全体の期間は228日÷0.57=400日となる。プログラム開発は0.11×400日=44日です。

比較

200本のうち100本を完了しているため、各プログラムの期間が同一という条件から、プログラム開発の残りは44日×100/200=22日です。その後のシステム結合は0.11×400日=44日、システムテストは0.21×400日=84日なので、残りは22日+44日+84日=150日となる。

選択肢ア

これは不正解だよ。公式条件から求める残り期間は、プログラム開発の残り22日、システム結合44日、システムテスト84日の合計150日である。140日は正しい合計より10日短く、工程期間比や未完了プログラムの扱いを条件どおりに反映した値ではない。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。要件定義から内部設計までの期間比0.57が228日に相当するため、全体期間は400日である。プログラム開発44日のうち半分が残って22日、後続の結合44日とテスト84日を加え、22日+44日+84日=150日となる。

選択肢ウ

これは不正解だよ。全体期間400日から、プログラム開発の残り22日、システム結合44日、システムテスト84日を合計すると150日になる。161日は正しい値より11日長く、期間比または残り本数を公式条件と異なる単位・割合で扱った結果であり、根拠となる工程はない。

選択肢エ

これは不正解だよ。プログラム開発の残りは全44日の半分で22日であり、後続工程は結合44日とテスト84日である。したがって合計は150日で、172日は22日長い。未着手100本を開発期間全体として重複計上するなど、同一期間を二重に加える計算は条件に合わない。

学習のポイント

期間比から全体期間を求め、進行中の工程と後続工程を分けて計算する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和5年度春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅰ 問19(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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