STITストラテジスト試験 午前Ⅰ
令和5年度春期 ITストラテジスト 午前Ⅰ 問10
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア宛先IPアドレス,宛先MACアドレス,宛先ポート番号
- イ宛先IPアドレス,宛先ポート番号,宛先MACアドレス
- ウ宛先MACアドレス,宛先IPアドレス,宛先ポート番号
- エ宛先MACアドレス,宛先ポート番号,宛先IPアドレス
解き方のヒントを見る
宛先情報を整理する基本視点
宛先に関する記述を見比べるときは、用語の意味をそのまま暗記せず、通信の流れの中で何を識別する情報なのかという観点に絞り、記述間の関係も丁寧に十分に整理しましょう。
この問題で問われていること
確認する対象を一つに定め、宛先情報が示す役割と、説明文で想定されている処理の場面との対応だけを読み取ってください。順序そのものを先に決めず、根拠の位置を確かめます。
視点
宛先を表す情報は、通信に関わる複数の説明の中で登場するため、まず各記述が何を対象にしているかを同じ基準で捉えます。用語の表面ではなく、役割と扱われる場面の対応を確認するのが学習上の要点です。
確認ポイント
- 宛先情報が識別しようとしている対象を確認する。
- 説明の各部分が扱う処理の場面を読み取る。
- 同じ基準で記述同士の対応関係を確かめる。
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
イーサネットフレームでは、最外部のイーサネットヘッダに宛先MACアドレスが置かれ、その後ろにIPヘッダの宛先IPアドレス、TCPヘッダの宛先ポート番号が続く。したがって送出順序はMAC、IP、ポートです。
理由
TCPパケットをイーサネットで送出すると、TCPヘッダを含むデータはIPパケットに格納され、さらにイーサネットフレームのペイロードになる。フレームの先頭にはイーサネットヘッダが置かれるため、宛先情報は宛先MACアドレス、宛先IPアドレス、宛先ポート番号の順になる。
比較
宛先MACアドレスはデータリンク層、宛先IPアドレスはネットワーク層、宛先ポート番号はトランスポート層の情報です。送出時には外側のデータリンク層から内側のトランスポート層へ並ぶと考えると整理しやすい。
選択肢ア
これは不正解だよ。宛先IPアドレスを宛先MACアドレスより先に置いている点が誤りである。イーサネットフレームの先頭側にはデータリンク層のヘッダがあり、そこに宛先MACアドレスが含まれる。その後にIPヘッダ、TCPヘッダが続くため、この並びにはならない。
選択肢イ
これは不正解だよ。宛先IPアドレスを最初に置き、宛先ポート番号を宛先MACアドレスより前に置いている。実際にはフレームの外側にイーサネットヘッダがあり、宛先MACアドレスが先に現れる。その内側にIP、TCPの各ヘッダが続く。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。イーサネットフレームのヘッダにある宛先MACアドレスが最初に置かれ、その後ろにIPヘッダの宛先IPアドレス、TCPヘッダの宛先ポート番号が続く。外側から内側へのカプセル化順序と一致している。
選択肢エ
これは不正解だよ。宛先MACアドレスが先頭にある点は正しいが、宛先ポート番号を宛先IPアドレスより前に置いている点が誤りである。TCPヘッダはIPパケットの内部にあるため、IPヘッダの情報を経た後にTCPのポート番号が続く。
学習のポイント
カプセル化の順序と、MAC・IP・ポート番号が属する階層の違いを理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和5年度春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅰ 問10(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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