STITストラテジスト試験 午前Ⅰ

令和4年度春期 ITストラテジスト 午前Ⅰ 問24

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

IT 投資効果の評価方法において,キャッシュフローベースで初年度の投資によるキャッシュアウトを何年後に回収できるかという指標はどれか。

選択肢

  1. ア
    IRR (Internal Rate of Return)
  2. イ
    NPV (Net Present Value)
  3. ウ
    PBP (Pay Back Period)
  4. エ
    ROI (Return On Investment)
解き方のヒントを見る

投資評価指標の役割を見分ける視点

各指標の名称や数値だけで判断せず、投資案のどの側面を評価しようとしているのかという目的に注目し、時間、資金、回収、比較の観点を整理してから選択肢を読み比べましょう。

この問題で問われていること

この問題では、指標を計算することよりも、投資判断のどの観点を表す道具として説明しているかを捉え、評価対象と判断の使い道が対応しているかを一つずつ確認してください。

視点

指標を見比べるときは、数値の大小や名称の印象から決めず、何を評価するための情報なのか、どの時点や条件を前提にしているのかを整理しましょう。

確認ポイント

  • その指標が評価しようとしている対象を確認する
  • 時間や資金など、説明の前提となる観点を整理する
  • 指標の目的と選択肢の説明が対応しているか確認する
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

初年度に支出した投資額を、その後のキャッシュインフローで何年かけて回収できるかを示す指標は、投資回収期間を表すPBPです。

理由

PBPはPay Back Periodの略で、初期投資によるキャッシュアウトを、将来のキャッシュインフローによって回収するまでの期間を示します。したがって、問題文の「何年後に回収できるか」という内容に一致する。

比較

IRRは投資の収益率、NPVは将来キャッシュフローを現在価値に換算した正味現在価値、ROIは投資額に対する利益の割合を評価する指標であり、回収までの年数を直接示すものではありません。

選択肢ア

これは不正解だよ。IRRはInternal Rate of Returnの略で、将来キャッシュフローの現在価値と投資額が等しくなる割引率、つまり投資の収益性を示す指標である。投資額を何年で回収できるかという期間を直接表す指標ではない。

選択肢イ

これは不正解だよ。NPVはNet Present Valueの略で、将来得られるキャッシュフローを現在価値に換算し、投資額との差額を求める指標である。投資の価値や採算性を評価するもので、回収までの年数そのものを示すものではない。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。PBPはPay Back Periodの略で、初年度に支出した投資額を、その後のキャッシュインフローによって回収するまでに要する期間を表す。したがって、キャッシュフローベースで何年後に回収できるかを示す問題文に一致する。

選択肢エ

これは不正解だよ。ROIはReturn On Investmentの略で、投資した金額に対してどれだけ利益や効果を得られたかという投資利益率を示す指標である。回収に要する年数を評価する指標ではないため、問題文の条件とは一致しない。

学習のポイント

略語の正式名称と、評価する対象が期間・価値・収益率のどれかを結び付けて覚える。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和4年度春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅰ 問24(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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