STITストラテジスト試験 午前Ⅰ
令和4年度春期 ITストラテジスト 午前Ⅰ 問18
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題

選択肢
- ア110
- イ120
- ウ135
- エ150
解き方のヒントを見る
見積り条件の読み分け
完成時総コストの見積りを考えるときは、現在の実績、残作業、計画全体の前提が同じ基準で扱われているかを確認し、条件の違いを整理してから判断します。数値を急いで当てはめず、問いが示す状況との対応を丁寧に見ます。
この問題で問われていること
見積りに使う情報がどの時点の実績と将来見込みを表しているか、その前提が問いの状況と整合しているかに焦点を置いて確認します。特に、利用する情報の範囲と意味を混同しないことが重要です。
視点
判断に入る前に、与えられた実績値や進捗情報が何を表し、将来部分についてどのような前提が置かれているかを整理します。情報の対象範囲と時点をそろえて考えると、見積り方法の選択理由を比較しやすくなります。
確認ポイント
- 実績と将来見込みの対象範囲を区別できているか
- 問いで示された前提と利用する情報が整合しているか
- 数値そのものではなく情報の意味と適用条件を確認したか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
コスト効率指数は、アーンドバリューを実コストで割って求める。EVは40万円、ACは60万円なので、CPIは40÷60となる。効率が今後も継続するため、EACはBACをCPIで割り、100万円÷(40万円÷60万円)=150万円となる。
理由
コスト効率指数(CPI)はEV÷ACで求める。表の値からCPI=40万円÷60万円=2/3です。効率が今後も続くという条件より、EAC=BAC÷CPI=100万円÷(2/3)=150万円となる。したがって正しい選択肢はエです。
比較
EACは、残りの作業費を単純に日数や実績コストだけで加算するのではなく、現在のコスト効率を完成時総予算に反映して求める。実コストが出来高を上回っているためCPIは1未満となり、EACは当初予算100万円を上回る。
選択肢ア
これは不正解だよ。110万円では、表のEV=40万円、AC=60万円から求めるCPI=2/3を完成時総予算に反映した結果にならない。公式条件に基づく計算は100万円÷(40万円÷60万円)=150万円であり、110万円はコスト効率の継続条件と一致しない。
選択肢イ
これは不正解だよ。120万円という値は、BAC=100万円を現在のCPI=40万円÷60万円で補正した結果ではない。EACは100万円÷(2/3)=150万円となるため、120万円はEV、AC、BACの数値条件を同時に満たす完成時見積りになっていない。
選択肢ウ
これは不正解だよ。135万円は150万円に近いものの、EV=40万円とAC=60万円から得られるCPI=2/3を使った計算結果ではない。BAC=100万円をこの効率で補正すると、単位を万円でそろえて100÷(40÷60)=150となり、135万円とは一致しない。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。コスト効率指数はCPI=EV÷AC=40万円÷60万円=2/3である。今後もこの効率が続くので、完成時総コストはEAC=BAC÷CPI=100万円÷(2/3)=150万円となる。したがって表の条件に合う値は150万円である。
学習のポイント
CPIを用いた完成時総コスト見積りの計算方法と、単位を確認する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和4年度春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅰ 問18(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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