STITストラテジスト試験 午前Ⅰ
平成23年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅰ 問28
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア請求があればA社が修正した部分を含む全ての二次的著作物のソースコードを公開しなければならない。
- イ二次的著作物に静的にリンクしている,別のアプリケーションのソースコードは公開しなくてもよい。
- ウ二次的著作物のソースコードを公開する際には,諸費用などの対価を請求してはならない。
- エ二次的著作物を入手した購入者が,その複製を再配布することを禁止しなければならない。
解き方のヒントを見る
オープンソース利用時の確認観点
オープンソースを利用する場面では、名称や印象だけで判断せず、提示された条件を読み、利用方法と求められる対応の関係を整理して考えましょう。判断に迷う点は、根拠となる記述と照合して確認します。
この問題で問われていること
この問題では、個別のライセンス名を覚えているかよりも、提示された利用状況に対して、どの条件が関係し、何を確認すべきかを落ち着いて対応づけることに集中しましょう。
視点
ライセンスを読むときは、対象となる成果物、想定される利用行為、適用される条件、必要な記録や表示などを分けて整理し、文面の根拠と自分の判断を対応づけます。
確認ポイント
- 問題文で示された利用場面と、確認対象になっている条件の対応関係を整理する。
- 判断の根拠が、提示された文言のどこにあるかを一つずつ確かめる。
- 自分の解釈に飛躍や思い込みがないか、前提を分けて見直す。
正解と解説を見る
正解
ア
解説
GPLが適用されたソフトウェアの二次的著作物を製品に組み込んで頒布する場合、改変部分を含むソースコードの提供や、利用者の再配布に関するGPLの条件を守る必要がある。
理由
GPLが適用されたソフトウェアを改変して二次的著作物を作成し、それを製品として頒布する場合は、改変部分を含むソースコードをGPLの条件に従って提供できるようにする必要がある。
比較
GPLは利用者による複製や再配布の自由を制限することを求めず、ソースコード提供時の実費などの請求まで一律に禁止するものでもない。また、静的リンクしたプログラムも適用範囲の確認が必要です。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。GPLが適用されたプログラムを改変した二次的著作物を製品に組み込んで頒布する場合、改変部分を含む対応するソースコードを、GPLの条件に従って利用者へ提供できる状態にする必要がある。設問はその適切な対応を述べている。
選択肢イ
これは不正解だよ。二次的著作物に別アプリケーションを静的リンクして一体化している場合、単に別アプリケーションだからという理由でソースコード公開の対象外にはできない。GPLの適用範囲を結合形態だけで狭めている点が誤りである。
選択肢ウ
これは不正解だよ。GPLはソースコードの公開時に、複製や配布に必要な実費などの対価を請求することまで一律に禁じてはいない。したがって、諸費用などの対価を請求してはならないと断定する部分がGPLのルールと合わない。
選択肢エ
これは不正解だよ。GPLは、入手した者がプログラムを複製・再配布できる自由を認めるライセンスである。購入者による複製の再配布を禁止しなければならないという記述は、GPLが求める条件とは逆であり、販売者が課すべき対応ではない。
学習のポイント
GPLのコピーレフトとソースコード提供、再配布の自由を理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成23年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅰ 問28(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
関連する過去問一覧
IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針