STITストラテジスト試験 午前Ⅰ

平成23年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅰ 問19

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

アプリケーションにおける外部入力,外部出力,内部論理ファイル,外部インタフェースファイル,外部照会の五つの要素の個数を求め,それぞれを重み付けして集計する。集計した値がソフトウェア開発の規模に相関するという考え方に基づいて,開発規模の見積りに利用されるものはどれか。

選択肢

  1. ア
    COCOMO
  2. イ
    Doty モデル
  3. ウ
    Putnam モデル
  4. エ
    ファンクションポイント法
解き方のヒントを見る

見積り手法を比べる視点

手法の名称や印象だけで判断せず、見積りの目的、対象範囲、利用できる情報、求められる精度が互いに整合しているかを確認しながら考えましょう。

この問題で問われていること

一つの観点に絞り、各手法が想定している前提と、問題文で示された状況や利用目的が無理なく対応しているかを丁寧に照合してください。

視点

見積りでは、対象の大きさだけでなく、いつ、誰が、どの程度の情報を使い、何の判断に役立てるのかという前提の整合性を確認することが重要です。

確認ポイント

  • 見積りの目的と、求められている精度が一致しているか確認する
  • 利用できる情報の量や確かさが、手法の前提と合っているか確認する
  • 対象範囲や作業条件に、前提と食い違う点がないか確認する
正解と解説を見る

正解

エ

解説

五つの機能要素の個数を数え、それぞれに重みを付けて集計し、ソフトウェアの規模を見積もる手法はファンクションポイント法です。機能面から規模を評価する点が、コード量や開発工程を基礎とするモデルと異なる。

理由

設問は、外部入力、外部出力、内部論理ファイル、外部インタフェースファイル、外部照会の五つを数え、重み付けして集計する方法を説明している。これは利用者から見た機能量を基礎に、開発規模を見積もるファンクションポイント法の考え方です。

比較

COCOMOやDotyモデルは主にプログラム規模、特にコード量などを基礎に effort や工数を見積もるモデルであり、Putnamモデルは開発期間と人員投入の推移などを基礎にする。したがって、五つの機能要素を重み付けする説明とは一致しない。

選択肢ア

これは不正解だよ。COCOMOは、ソフトウェアのプログラム規模、一般にはソースコード量などを基礎に、開発工数や期間を見積もるモデルである。外部入力など五つの機能要素を数えて重み付けする機能量ベースの方法ではないため、設問の説明とは一致しない。

選択肢イ

これは不正解だよ。Dotyモデルは、プログラムの規模やコード量など、実装規模を基礎として開発規模を見積もるモデルとして扱われる。外部入力、外部出力など五つの機能要素を分類し、重み付けして集計する手法ではないので、設問の内容には当てはまらない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。Putnamモデルは、開発期間に対する人員投入の推移や開発プロセスの特性を基礎に、ソフトウェア開発の規模や工数を見積もるモデルである。五つの機能要素の個数を重み付けして集計する説明とは、見積りの基礎が異なる。

選択肢エ(正解)

これは正解だよ。ファンクションポイント法は、外部入力、外部出力、内部論理ファイル、外部インタフェースファイル、外部照会の五つの機能要素を数え、複雑さなどに応じて重み付けした合計値から、ソフトウェアの機能規模を見積もる方法である。

学習のポイント

機能の数と複雑さから規模を見積もる方法と、コード量・工程を基礎にするモデルを区別する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成23年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅰ 問19(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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