STITストラテジスト試験 午前Ⅰ

平成23年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅰ 問18

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

プロジェクトの工程管理や進捗管理に使用されるガントチャートの特徴はどれか。

選択肢

  1. ア
    各作業の開始時点と終了時点が一目で把握できる。
  2. イ
    各作業の前後関係が明確になり,クリティカルパスが把握できる。
  3. ウ
    各作業の余裕日数が容易に把握できる。
  4. エ
    各作業を要素に分解することによって,管理がしやすくなる。
解き方のヒントを見る

工程管理図表を読むための視点

工程管理の図表を比較するときは、名称や見た目だけで決めず、何を対象に、どの時間軸や関係を、どの目的で表しているかを一つの観点として確認しましょう。問題文の条件と照らして、表現の対応関係を丁寧に読み取ることが重要です。

この問題で問われていること

選択肢を読む際は、図表が示す対象と、その情報を工程管理で使う目的との対応だけに注目してください。問題文の条件が示す「何を把握したいのか」と、各表現が担う役割が一致しているかを確認します。

視点

図表の名称や配置に引きずられず、表現される情報の対象と利用目的の対応を確認する。問題文の要求と、選択肢が説明する役割が同じ観点に立っているかを読み取る。

確認ポイント

  • 問題文が求める把握対象を一つに整理する
  • 図表が扱う情報の対象を確認する
  • 対象と利用目的の対応が設問の条件に合うか確かめる
正解と解説を見る

正解

ア

解説

ガントチャートは、作業を時間軸上に配置して予定期間を示すため、各作業の開始と終了を一覧で確認しやすい。

理由

ガントチャートでは、縦軸に作業、横軸に時間を取り、作業ごとの予定期間を棒で示す。そのため、工程全体の中で各作業がいつ始まり、いつ終わる予定かを視覚的に把握できる。

比較

作業間の依存関係やクリティカルパス、余裕日数の分析にはネットワーク図やPERTが適している。また、作業を階層的に分解して管理しやすくする考え方はWBSであり、ガントチャートそのものの特徴ではありません。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。ガントチャートは、横軸に日時や期間、縦軸に作業を置き、各作業を棒などで期間に対応させて表す。したがって、作業がいつ始まり、いつ終わる予定かを時間軸上で確認しやすい。

選択肢イ

これは不正解だよ。作業同士の前後関係を明確に示し、クリティカルパスを分析するには、作業の依存関係を線で表すネットワーク図やPERTが用いられる。ガントチャートの主な特徴は、時間に沿った予定期間の表示である。

選択肢ウ

これは不正解だよ。各作業の余裕日数は、作業間の依存関係や所要期間を分析して求める情報であり、ガントチャートを見ただけで容易に把握できるとは限らない。ガントチャートは主に予定期間の視覚化に使われる。

選択肢エ

これは不正解だよ。各作業をさらに細かな要素へ分解して、作業範囲や構成を整理するのはWBSの役割である。ガントチャートは、分解された作業などを時間軸に配置し、工程や進捗を確認するための図である。

学習のポイント

ガントチャート、PERT、クリティカルパス、WBSの役割を区別して覚える。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成23年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅰ 問18(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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