STITストラテジスト試験 午前Ⅰ
平成22年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅰ 問22
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アコンピュータウイルスに対する予防,発見,駆除,復旧などについて実効性の高い対策をとりまとめたもの
- イコンピュータ不正アクセスによる被害の予防,発見,再発防止などについて,組織及び個人が実行すべき対策をとりまとめたもの
- ウ情報戦略を立案し,効果的な情報システム投資とリスクを低減するためのコントロールを適切に整備・運用するための事項をとりまとめたもの
- エソフトウェアの違法複製を防止するため,法人,団体などを対象として,ソフトウェアを使用するに当たって実行されるべき事項をとりまとめたもの
解き方のヒントを見る
基準の役割を整理する視点
この分野では、用語の細かな表現に引きずられず、文書がどのような目的で置かれ、誰の判断や活動を支えるものかという関係に注目して整理すると、選択肢を比較しやすくなります。
この問題で問われていること
確認の中心は、基準そのものの細部を覚えることではなく、上位の考え方と現場で参照される内容がどのようにつながるかを、問題文の記述に沿って丁寧かつ慎重に読み取ることです。
視点
制度や基準を学ぶときは、名称の印象ではなく、目的・対象・利用場面・他の文書との関係を同じ軸で整理します。記述が示す範囲と役割の対応を確認し、知識の連想だけで判断しないことが大切です。
確認ポイント
- 文書の目的と対象がどのように示されているか確認する
- 記述が扱う範囲と利用場面の関係を整理する
- 他の考え方や文書とのつながりが示されているか見る
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
システム管理基準は、情報戦略や情報システム投資、リスク低減のためのコントロールを適切に整備・運用する事項をまとめたものです。したがって、組織全体の情報システム管理を説明するウが該当する。
理由
システム管理基準は、情報戦略に基づいて情報システムへの投資を行い、リスクを低減するための管理や統制を整備・運用する際の事項をまとめたものです。
比較
アとイはそれぞれウイルス対策と不正アクセス対策、エはソフトウェアの違法複製防止に焦点を当てた個別の対策です。システム管理基準の説明としては、情報システム全体の管理を扱うウが適切です。
選択肢ア
これは不正解だよ。コンピュータウイルスの予防、発見、駆除、復旧は、ウイルス感染に対する個別の対策を示している。システム管理基準は、ウイルス対策だけに限定せず、情報戦略や情報システム投資、リスク低減を含む組織全体の管理事項を扱うため、この説明は該当しない。
選択肢イ
これは不正解だよ。コンピュータ不正アクセスによる被害の予防、発見、再発防止は、不正アクセス対策に特化した説明である。システム管理基準は、組織や個人が実行する特定の不正アクセス対策だけをまとめたものではなく、情報システムの投資やリスクを含む広い管理事項を対象とする。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。情報戦略を立案し、効果的な情報システム投資とリスク低減のためのコントロールを適切に整備・運用するための事項をまとめるという説明は、システム管理基準の対象と目的に一致している。個別の脅威対策ではなく、情報システム全体の管理を表している。
選択肢エ
これは不正解だよ。ソフトウェアの違法複製防止と、ソフトウェア使用時に実行すべき事項は、ソフトウェアの適正利用に関する個別の規則である。システム管理基準は、その問題だけを対象とするものではなく、情報戦略、投資、リスク低減などを含む情報システム管理全般を扱う。
学習のポイント
個別のセキュリティ対策と、組織全体を対象とする管理基準の違いを整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成22年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅰ 問22(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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