STITストラテジスト試験 午前Ⅰ
平成22年度秋期 ITストラテジスト 午前Ⅰ 問19
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題

選択肢
- ア1
- イ2
- ウ3
- エ4
解き方のヒントを見る
作業短縮と全体期間の見方
個々の作業を短くできる場合でも、全体の所要期間が同じ割合で変わるとは限りません。作業同士のつながりと、計画全体への影響を一つの視点から慎重に丁寧に確認しましょう。
この問題で問われていること
判断するときは、短縮の対象となる作業が、全体の期間を決める流れの中でどの位置にあるかに注目し、局所的な変化と全体への影響を混同しないよう整理します。この関係を丁寧に見極めます。
視点
作業計画を考える際は、個別の作業時間だけでなく、前後関係や並行して進む部分との関係を整理します。変更が計画全体に及ぼす範囲を同じ基準で見比べることが大切です。
確認ポイント
- 短縮対象の作業が、全体の期間に関わる流れのどこに位置するかを確認する。
- 作業の前後関係や同時進行の有無を、問題文の記述に沿って整理する。
- 個別の短縮量と、計画全体で変化する期間を同じものとして扱っていないか見直す。
正解と解説を見る
正解
ウ
解説
作業Dは10日間から6日間へ4日間短縮できる。しかし、全体の所要日数はDの短縮量そのものではなく、短縮前後の最長経路で決まる。短縮前は31日間、短縮後は28日間なので、全体では3日間短縮される。
理由
短縮前の最長経路はA・C・D・E・ダミー・Hで、5日間+5日間+10日間+5日間+0日間+6日間=31日間です。Dを6日間にすると、この経路は27日間になる。
比較
短縮後はA・C・F・Hの経路が5日間+5日間+12日間+6日間=28日間となり、こちらが全体の所要日数を決める。したがって、31日間−28日間=3日間の短縮です。
選択肢ア
これは不正解だよ。Dの短縮量は4日間ですが、作業全体の短縮日数は、その4日間をそのまま採用するとは限りません。元の最長経路は31日間で、Dを6日間にするとFとHを通る経路が28日間となり、全体は3日間短縮されます。1日間という値は、図の経路長と一致しません。
選択肢イ
これは不正解だよ。2日間という値は、Dの短縮によって全体の最長経路が2日だけ短くなると見積もった結果ですが、図では元の全体日数が31日間、短縮後が28日間です。Dを含む経路は短くなる一方、FとHを通る経路が残るため、差は2日間ではなく3日間になります。
選択肢ウ(正解)
これは正解だよ。Dは10日間から6日間へ4日間短縮されます。元の最長経路はA・C・D・E・ダミー・Hで、5+5+10+5+0+6=31日間です。短縮後はA・C・F・Hの5+5+12+6=28日間が最長となるので、31−28=3日間短縮されます。
選択肢エ
これは不正解だよ。4日間は作業Dそのものの短縮量であり、プロジェクト全体の短縮日数とは異なります。Dを含む経路は4日短くなりますが、短縮後はA・C・F・Hの経路が28日間となって全体を制約します。元の31日間との差は3日間で、4日間という値は経路比較を省いた場合に生じます。
学習のポイント
クリティカルパスの変化と、作業短縮量が全体短縮量と一致しない場合の考え方を学ぶ。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成22年度秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅰ 問19(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
関連する過去問一覧
IPA Advancedは非公式の学習サイトです。解説にはAIによる補助生成を含む場合があります。公式の問題冊子・解答例・採点講評を優先し、誤りは確認後に訂正します。運営・編集方針