SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ
令和5年度春期 ITサービスマネージャ 午前Ⅰ 問13
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- アサーバとネットワーク機器のログをログ管理サーバに集約し、リアルタイムに相関分析することによって、不正アクセスを検出する。
- イサーバのハードディスクを解析し、削除されたログファイルを復元することによって、不正アクセスの痕跡を発見する。
- ウ電子メールを外部に送る際に、本文及び添付ファイルを暗号化することによって、情報漏えいを防ぐ。
- エプログラムを実行する際に、プログラムファイルのハッシュ値と脅威情報を突き合わせることによって、プログラムがマルウェアかどうかを検査する。
解き方のヒントを見る
証拠を扱う手順の流れを見直す
デジタルフォレンジックスでは、証拠の信頼性を保ちながら、作業の目的と順序を整理して考えることが重要です。各活動がどの段階の役割を担うかに注目しましょう。全体のつながりも意識してください。
この問題で問われていること
個々の活動名を暗記するのではなく、証拠を保全し、扱いを記録し、分析結果を説明可能にするという一連の管理上の観点から、各記述の位置づけと役割の違いを確認してください。
視点
証拠を扱う手順を考えるときは、対象への影響を抑え、状態や取り扱いを追跡できるようにし、後から第三者が経緯を確認できるかという観点で整理します。作業同士の関係も見ます。
確認ポイント
- 各活動の目的と、前後の作業との関係を確認する
- 証拠の状態や取り扱いが追跡可能かを考える
- 第三者に経緯を説明できる整理になっているか確認する
正解と解説を見る
正解
イ
解説
デジタルフォレンジックスは、コンピュータや記録媒体に残されたデータを収集・検査・分析し、事件や不正アクセスの痕跡を明らかにして報告する活動です。削除されたログの復元と解析は、この手順に含まれる。
理由
サーバのハードディスクを解析し、削除されたログファイルを復元して不正アクセスの痕跡を発見する行為は、記録媒体から証拠を収集・検査・分析するものであり、デジタルフォレンジックスの手順に含まれる。
比較
ログのリアルタイム相関分析は監視・検知、メールの暗号化は情報漏えい対策、ハッシュ値と脅威情報の照合はマルウェア検査に当たる。いずれも設問のフォレンジックス手順そのものとは異なる。
選択肢ア
これは不正解だよ。サーバやネットワーク機器のログを集約し、リアルタイムに相関分析して不正アクセスを検出する活動は、運用中の監視や異常検知に当たる。過去の記録媒体を証拠として収集・検査・分析し、事実を明らかにするデジタルフォレンジックスの手順とは目的が異なる。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。サーバのハードディスクを解析し、削除されたログファイルを復元して不正アクセスの痕跡を発見する活動は、電子的な証拠を収集・検査・分析するものである。記録媒体に残る情報から事実関係を明らかにするため、デジタルフォレンジックスの手順に含まれる。
選択肢ウ
これは不正解だよ。電子メールの本文や添付ファイルを暗号化して外部送信することは、通信内容を保護し、情報漏えいを防止するためのセキュリティ対策である。既存の電子的証拠を収集・検査・分析して不正の痕跡を調べるデジタルフォレンジックスとは目的が異なる。
選択肢エ
これは不正解だよ。プログラムファイルのハッシュ値と脅威情報を照合し、マルウェアかどうかを検査する活動は、実行前後のマルウェア判定や検知に当たる。インシデント後に記録媒体の情報を証拠として調べ、痕跡や事実を明らかにする手順とは異なる。
学習のポイント
証拠の復元や解析と、予防・検知・防御を目的とする活動を区別する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和5年度春期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ 問13(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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