SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ

平成30年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅰ 問29

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

売上高が 7、000 万円のとき,200 万円の損失,売上高が 9、000 万円のとき,600 万円の利益と予想された。売上高が 8、000 万円のときの変動費は何万円か。ここで,売上高が変わっても変動費率は変わらないものとする。

選択肢

  1. ア
    3、200
  2. イ
    4、000
  3. ウ
    4、800
  4. エ
    5、600
解き方のヒントを見る

変動費を考えるための視点

売上高と利益の関係を読むときは、金額の増減だけでなく、売上に応じて変わる部分と、期間を通じて比較的変わりにくい部分を分け、同じ前提で丁寧に整理することが大切です。

この問題で問われていること

この問題では、示された数値や条件が何を表すかを確認し、売上高・費用・利益の結び付きを一つの観点から丁寧に対応付けて、用語の意味と扱う範囲にずれがないかを確かめましょう。

視点

変動費を整理するときは、売上の変化と費用の変化がどのような関係として扱われているかに注目します。個々の金額を急いで計算する前に、比較する期間や前提をそろえ、売上・費用・利益の役割を混同しないように整理してください。

確認ポイント

  • 売上の変化と費用の変化を対応させる
  • 比較する期間や前提がそろっているか確認する
  • 売上・費用・利益の役割を区別する
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

売上高7、000万円では200万円の損失、9、000万円では600万円の利益なので、売上高2、000万円の増加に対して利益は800万円増加する。したがって限界利益率は40%、変動費率は60%となる。売上高8、000万円の変動費は4、800万円です。

理由

売上高が7、000万円から9、000万円へ2、000万円増えたとき、損失200万円から利益600万円となり、利益は800万円増える。利益の増加分は限界利益の増加分なので、限界利益率は800万円÷2、000万円=40%です。よって変動費率は1−40%=60%となる。売上高8、000万円では、変動費は8、000万円×60%=4、800万円です。

比較

固定費は売上高が変わっても一定なので、二つのケースの差を取る計算では相殺される。売上高7、000万円時の変動費は4、200万円、売上高9、000万円時は5、400万円となり、それぞれ売上高の60%です。この条件に合う8、000万円時の変動費が4、800万円となる。

選択肢ア

これは不正解だよ。3,200万円は、売上高8,000万円に対して変動費率40%を適用した値に相当する。しかし40%は変動費率ではなく、売上高から変動費を引いた限界利益率である。問題の二つの損益条件から求まる変動費率は60%なので、この値は条件と一致しない。

選択肢イ

これは不正解だよ。4,000万円は売上高8,000万円の50%に当たるが、二つの売上高と損益の差から求まる変動費率は50%ではない。売上高が2,000万円増えたとき利益が800万円増えるため、限界利益率は40%、変動費率は60%となる。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。売上高7,000万円から9,000万円への2,000万円増加で、損失200万円から利益600万円となり、利益は800万円増加する。限界利益率は40%、変動費率は60%なので、8,000万円×60%=4,800万円となる。

選択肢エ

これは不正解だよ。5,600万円は売上高8,000万円の70%に当たり、問題の損益差から求まる変動費率60%より10ポイント高い。公式の条件では、売上高2,000万円の増加に対する利益増加は800万円なので、変動費の増加は1,200万円となり、変動費率は60%である。

学習のポイント

損益分岐分析における変動費率、限界利益率、固定費の関係を理解する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成30年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ 問29(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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