SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ
平成30年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅰ 問21
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア許容逸脱率とは,受け入れることができる所定の内部統制からの逸脱率であり,監査人がサンプルの件数を決めるときに用いられる指標である。
- イサンプリングリスクとは,固有リスクと統制リスクを掛け合わせた結果である。
- ウ統計的サンプリングとは,特定の種類の例外取引を全て抽出する方法である。
- エ母集団とは,評価対象から結論を導き出すのに必要なデータ全体のうち,リスクが高いデータの集合である。
解き方のヒントを見る
監査サンプリングの用語を読む視点
サンプリング用語を比べるときは、対象の集まり全体と、そこから確認する一部の関係に注目し、用語が示す範囲や目的を問題文の文脈に沿って整理しましょう。似た語の違いは、確認する場面に注意して読み分けます。
この問題で問われていること
確認の中心を、用語そのものの暗記ではなく、監査のどの段階で、全体と一部の関係をどのように説明しているかの読み取りに絞りましょう。周辺知識を広げすぎず、文中の役割に注目します。
視点
用語を読む際は、それが監査上の対象範囲と確認方法の関係をどのように表しているかに着目し、文脈上の役割を整理しましょう。
確認ポイント
- 対象となる範囲に注目する
- 全体と一部の関係を整理する
- 用語が使われる監査上の場面を確認する
正解と解説を見る
正解
ア
解説
許容逸脱率は、内部統制上の逸脱について監査人が受け入れ可能と考える上限であり、サンプル件数の決定に関係する指標です。したがって、適切なのはアです。
理由
許容逸脱率は、内部統制の運用状況を試査する際に、所定の統制からの逸脱をどの程度まで受け入れられるかを示す基準です。この値は、監査人が必要なサンプル件数を決める際の判断材料になります。
比較
サンプリングリスクは抽出したサンプルの結果から母集団全体を判断する際の誤りの可能性です。統計的サンプリングは確率論を用いる抽出方法であり、母集団は評価対象となるデータ全体を指します。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。許容逸脱率は、監査対象となる内部統制について、監査人が受け入れることのできる逸脱の上限を示す。監査人はこの基準などを用いて、統制の有効性を評価するために必要なサンプル件数を決定する。
選択肢イ
これは不正解だよ。サンプリングリスクは、母集団から抽出したサンプルの結果に基づいて判断することによって生じる誤った結論の可能性を指す。固有リスクと統制リスクを掛け合わせた結果は、監査リスクの構成要素に関する説明であり、この定義とは異なる。
選択肢ウ
これは不正解だよ。統計的サンプリングは、母集団から統計的な考え方や確率を用いてサンプルを抽出し、その結果から母集団について判断する方法である。特定の種類の例外取引を漏れなく全て抽出する方法を指すものではない。
選択肢エ
これは不正解だよ。母集団とは、監査人がサンプルを抽出して評価する対象となるデータ全体の集合である。リスクが高いデータだけに限定した集合ではなく、評価対象について結論を導くために定義された全体を指す。
学習のポイント
監査サンプリングでは、母集団、許容逸脱率、統計的サンプリング、サンプリングリスクの定義を混同しないことが重要です。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成30年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ 問21(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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