SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ

平成30年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅰ 問14

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

ブルートフォース攻撃に該当するものはどれか。

選択肢

  1. ア
    Web ブラウザと Web サーバの間の通信で,認証が成功してセッションが開始されているときに,Cookie などのセッション情報を盗む。
  2. イ
    コンピュータへのキー入力を全て記録して外部に送信する。
  3. ウ
    使用可能な文字のあらゆる組合せをそれぞれパスワードとして,繰り返しログインを試みる。
  4. エ
    正当な利用者のログインシーケンスを盗聴者が記録してサーバに送信する。
解き方のヒントを見る

攻撃手法を見分けるための視点

攻撃の該当例を考えるときは、名称や印象だけで判断せず、誰が何を対象に、どの段階で、どのような目的で行う行為なのかという関係に注目して整理しましょう。問題文の記述をその観点に照らして読み取ることが重要です。

この問題で問われていること

一つの観点として、行為そのものではなく「攻撃者・対象・目的・実施段階」の組み合わせに注目してください。表面的に似た説明でも、どの関係を中心に述べているかを確認すると、分類を考える手掛かりになります。

視点

攻撃手法を学ぶ際は、用語を暗記する前に、主体、対象、狙い、実行される局面という構造で事例を読み、説明の中心となる関係を抽象化します。

確認ポイント

  • 誰の行為として説明されているか
  • 何に対する行為として説明されているか
  • 説明の中心がどの関係に置かれているか
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

ブルートフォース攻撃は、使用可能な文字の組合せなど、考えられる認証情報を順番に試して正しいものを見つける攻撃です。

理由

ブルートフォース攻撃では、パスワードに使える文字や長さなどの条件から候補を作り、それぞれを認証要求として繰り返し試す。正しいパスワードを事前に盗むのではなく、試行によって探索する点が特徴です。

比較

通信中のセッション情報を盗む攻撃、キー入力を記録する攻撃、正規のログイン手順を再送する攻撃は、いずれも候補を総当たりする手法ではありません。攻撃者が何を入手し、何を試行しているかを確認すると区別できる。

選択肢ア

これは不正解だよ。認証成功後の通信からCookieなどのセッション情報を盗む行為は、利用中のセッションを乗っ取るセッションハイジャックに該当する。パスワード候補を多数作成して繰り返しログインを試みるブルートフォース攻撃ではない。

選択肢イ

これは不正解だよ。コンピュータへのキー入力を全て記録して外部へ送信する行為は、キーロガーによる入力情報の窃取である。認証情報を推測してログインを繰り返すのではなく、利用者が実際に入力した内容を取得している。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。使用可能な文字のあらゆる組合せをそれぞれパスワードとして、繰り返しログインを試みる行為は、認証情報の候補を総当たりするブルートフォース攻撃そのものである。

選択肢エ

これは不正解だよ。正当な利用者のログインシーケンスを盗聴して、その記録をサーバに送信する行為は、正規の通信を再利用するリプレイ攻撃に該当する。未知のパスワード候補を順に試すブルートフォース攻撃とは異なる。

学習のポイント

認証情報の窃取攻撃と、候補を総当たりする攻撃を区別する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成30年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ 問14(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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