SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ
平成29年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅰ 問6
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア休止状態
- イ実行可能状態
- ウ終了状態
- エ待ち状態
解き方のヒントを見る
タスク状態遷移を考える視点
リアルタイムOSのタスク状態を整理するときは、状態名を暗記するより、ある変化が何をきっかけに起きたのかを時系列で確認し、実行主体と待ち合わせの関係を切り分けて考えることが大切です。
この問題で問われていること
この問題では、状態が変わった瞬間に着目し、その直前に起きた出来事と、タスクが次に進める条件を対応づけて整理してください。状態そのものの印象ではなく、変化を生じさせた要因に焦点を絞ります。
視点
タスク状態の検討では、各状態を単独で覚えるのではなく、処理の進行や通知、条件の待機など、変化の前後を生む要因を時系列に並べます。複数の要因が関係しそうな場合も、まず直接のきっかけを一つに絞って確認すると整理しやすくなります。
確認ポイント
- 状態変化の直前に、タスクへ直接作用した出来事は何かを確認する。
- その出来事が、実行の継続・中断・再開のどれに関係するかを画面の定義と照合する。
- 似た状態名を印象で選ばず、変化の原因と次に必要な条件の対応を見直す。
正解と解説を見る
正解
イ
解説
リアルタイムOSでは、実行中のタスクがプリエンプションされるとCPUの実行権を失い、実行再開の候補として管理される実行可能状態へ遷移します。
理由
プリエンプションは、実行中のタスクを強制的に中断し、より優先度の高いタスクなどへCPUを切り替える仕組みです。中断されたタスク自体は終了せず、再びCPUが割り当てられるまで実行可能状態になります。
比較
休止状態はタスクが停止・無効化されている状態、終了状態は処理を終えた状態、待ち状態は入出力完了やイベント発生などを待っている状態です。プリエンプションだけでは、これらの状態へは遷移しません。
選択肢ア
これは不正解だよ。休止状態は、タスクを停止させて実行対象から外している状態です。プリエンプションはCPUの実行権を一時的に切り替える処理であり、実行中のタスクを休止させる操作ではありません。タスクは再開可能な状態で管理されます。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。プリエンプションによって実行中のタスクからCPUの実行権が取り上げられても、そのタスクの処理が終了するわけではありません。再びCPUが割り当てられるのを待つ実行候補として、実行可能状態へ遷移します。
選択肢ウ
これは不正解だよ。終了状態は、タスクが担当する処理を完了した場合や、終了処理が行われた場合の状態です。プリエンプションは処理を中断してCPUを切り替えるだけなので、実行中のタスクを終了状態にするものではありません。
選択肢エ
これは不正解だよ。待ち状態は、入出力の完了やイベントの発生など、特定の条件が満たされるまで実行できない状態です。プリエンプションではそのような待機要因は発生せず、CPUの再割当てを待つ実行候補として扱われます。
学習のポイント
実行状態、実行可能状態、待ち状態、終了状態の違いを整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成29年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ 問6(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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