SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ

平成28年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅰ 問14

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

アクセス制御に用いる認証デバイスの特徴に関する記述のうち,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    USB メモリにディジタル証明書を組み込み,認証デバイスとする場合は,利用する PC の MAC アドレスを組み込む必要がある。
  2. イ
    成人には虹彩の経年変化がなく,虹彩認証では,認証デバイスでのパターン更新がほとんど不要である。
  3. ウ
    静電容量方式の指紋認証デバイスでは,LED 照明を設置した室内において正常に認証できなくなる可能性がある。
  4. エ
    認証に利用する接触型 IC カードは,カード内のコイルの誘導起電力を利用している。
解き方のヒントを見る

認証デバイスを比べる観点整理

認証デバイスを検討するときは、個別の名称や印象に引きずられず、問題が示す比較軸を読み取り、利用場面・管理方法・想定するリスクとの関係を同じ基準で整理して考えること。

この問題で問われていること

確認する観点は、各選択肢を単独で評価するのではなく、同じ目的に対して何を比較している説明なのかを見定め、前提となる利用環境や運用上の条件がそろっているかを丁寧に確認することです。

視点

認証手段を比べる際は、名称や見た目ではなく、比較の目的と前提条件をそろえて考える。利用者、運用者、保護対象などの関係を整理し、説明がどの観点に対応するかを落ち着いて確認する。

確認ポイント

  • 各選択肢が、同じ比較目的を前提に説明されているか確認する
  • 利用環境や運用条件の違いが、判断に影響しないか確認する
  • 説明の中心が、認証手段そのものか周辺条件かを確認する
正解と解説を見る

正解

イ

解説

認証デバイスの特徴を、生体情報の安定性、光や電気を用いる検出方式、ICカードの電力供給方式という観点から整理すると、適切な記述を判断できます。

理由

成人の虹彩は経年によるパターン変化が少ないため、虹彩認証では登録済みのパターンを頻繁に更新する必要がほとんどありません。この特徴を述べているイが適切です。

比較

他の選択肢は、USB証明書に必要な情報、指紋認証の検出原理、接触型ICカードの電力供給方法について、方式の特徴を取り違えています。

選択肢ア

これは不正解だよ。USBメモリに組み込んだディジタル証明書による認証では、利用するPCのMACアドレスを証明書へ組み込む必要はありません。証明書は公開鍵などを用いて主体を認証するもので、接続先PCのMACアドレスを必須情報とする仕組みではありません。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。成人の虹彩は経年によるパターンの変化が少ないため、虹彩認証では登録した虹彩パターンを頻繁に更新する必要がほとんどありません。生体認証で使う特徴の長期的な安定性を正しく説明しています。

選択肢ウ

これは不正解だよ。静電容量方式の指紋認証は、指とセンサとの間の電気的な容量の違いを利用して指紋を検出します。LED照明の光を画像として読み取る方式ではないため、LED照明を設置した室内だけで正常に認証できなくなるとはいえません。

選択肢エ

これは不正解だよ。接触型ICカードは、カードを端子に接触させて電力や信号をやり取りします。カード内のコイルが電磁誘導で電力を得る仕組みは非接触型ICカードの特徴であり、接触型の説明としては適切ではありません。

学習のポイント

認証方式ごとの検出原理と、登録情報の経年変化を正確に区別する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成28年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ 問14(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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