SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ
平成28年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅰ 問10
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題

選択肢
- アロールフォワード:T2・T5,ロールバック:T6
- イロールフォワード:T2・T5,ロールバック:T3・T6
- ウロールフォワード:T1・T2・T5,ロールバック:T6
- エロールフォワード:T1・T2・T5,ロールバック:T3・T6
解き方のヒントを見る
障害回復の確認軸を整える
障害発生後の処理を考えるときは、個々の用語や手順を暗記せず、処理の状態がどの時点で確定し、どの記録を根拠に扱われるかという観点に集中して整理しましょう。各段階を丁寧に見直します。
この問題で問われていること
注目する観点は、障害の前後で処理の状態と記録の対応関係がどう変わるかです。用語の印象ではなく、時系列と判断の根拠を問題文に沿って照合しましょう。最後まで一貫して確認します。
視点
障害回復を整理するときは、処理の段階、記録の残り方、再開後に確認される対象を分けて考えます。特定の方式を当てはめる前に、状態の変化を時系列で捉えることが大切です。
確認ポイント
- 処理がどの段階にあるかを時系列で整理する
- 各段階で参照される情報の役割を区別する
- 障害前後で状態の対応関係を確認する
正解と解説を見る
正解
ア
解説
チェックポイント後にコミットされた更新処理はロールフォワードし、障害発生時点で未コミットの更新処理はロールバックする。コミット済みでもチェックポイント前の処理は再実行不要で、読出しだけの未コミット処理も対象外です。したがって正答はアです。
理由
T1はチェックポイントより前にコミット済みなので再実行不要です。T2とT5はチェックポイント後にコミット済みであり、障害時点までの更新を反映するためロールフォワードする。T6は未コミットの更新処理なので、障害時の変更を取り消すためロールバックする。
比較
T3とT4は読出しだけでデータを書き換えないため、未コミットでもロールバック対象にならない。T1をロールフォワードに含めるのはチェックポイントの役割に反し、T3をロールバックに含めるのは更新処理でない点を見落としている。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。T2とT5はチェックポイント後にコミットされた更新処理なので、障害発生時点までの変更を反映するためロールフォワードする。T6は未コミットで更新を行う処理なのでロールバックする。一方、T1はチェックポイント前に完了しており、T3とT4は読出しだけなので対象外である。
選択肢イ
これは不正解だよ。T2とT5をロールフォワードする点は正しいが、T3をロールバックに含めている点が誤りである。T3はデータベースを読むだけでWriteを行わないため、未コミットであっても取り消すべき更新がない。ロールバック対象は更新を行った未コミットのT6である。
選択肢ウ
これは不正解だよ。T2とT5のロールフォワード、T6のロールバックは正しい。しかしT1はチェックポイントより前にコミット済みであり、その処理結果は既に保存されている。したがってT1までロールフォワードすると、チェックポイント前の処理を不要に再実行することになる。
選択肢エ
これは不正解だよ。T2とT5をロールフォワードし、T6をロールバックする部分は適切である。ただしT1はチェックポイント前にコミット済みなのでロールフォワード不要であり、T3は読出しだけなのでロールバック不要である。二つの不要な対象を含めているため誤りとなる。
学習のポイント
チェックポイント、コミット状態、更新処理の三点から復旧対象を判定する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成28年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ 問10(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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