SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ
平成27年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅰ 問28
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア前工程が生産完了した後,生産量を記載したかんばんとともに部品を後工程に供給する。
- イ前工程は後工程から回ってくるかんばんの指示量に備え,自工程の在庫を最小限に抑えながら生産しておく必要がある。
- ウ前工程は後工程の引取り時期やかんばんの指示量が大きく変動しても,対応できる生産能力の余力をもつ必要がある。
- エ前工程は故障などによる後工程への供給量不足に備え,平均故障時間で生産される部品の量を,かんばんの指示量に加算して,後工程に供給する。
解き方のヒントを見る
かんばん運用を考える視点
かんばん方式を検討するときは、現場で見える情報が作業の開始や補充の判断にどう結び付くかを整理し、流れ全体の整合性を確認しましょう。個別の用語だけで決めず、前後の関係に注目します。
この問題で問われていること
一つの作業場所だけを見るのではなく、情報がどこから伝わり、どの時点で次の行動につながる設計になっているかという、情報と作業のつながりに焦点を当てて丁寧に考えます。
視点
方式を覚えるだけでなく、現場で扱う情報の意味、作業の順序、必要な量との関係を切り分けて整理すると、説明の一貫性を確認しやすくなります。
確認ポイント
- 情報が示す対象と、それを受け取る作業を対応付ける
- 前後の工程で判断のタイミングが矛盾していないかを見る
- 局所的な説明ではなく、全体の流れとして意味が通るか確かめる
正解と解説を見る
正解
イ
解説
かんばん方式は、後工程の引取りを起点として必要量を補充する仕組みであり、前工程はかんばんの指示量に応じて生産しながら、自工程の在庫を最小限に抑える。したがって、正しい記述はイです。
理由
かんばん方式では、後工程から回ってくるかんばんが前工程への生産・補充の合図になる。前工程はその指示量に合わせて生産し、自工程の在庫を必要最小限に抑えるため、イが適切です。
比較
かんばん方式は、余分な在庫や大きな生産能力の余力で変動を吸収する考え方ではありません。生産量や引取りを平準化し、必要な量を必要な時に補充する運用を基本とする。
選択肢ア
これは不正解だよ。前工程が生産完了後に、単に生産量を記載したかんばんを部品に添えて供給する方式ではない。かんばんは後工程の引取りを起点に前工程へ生産・補充を指示する役割を持つため、記述の順序と機能の捉え方が異なる。
選択肢イ(正解)
これは正解だよ。後工程から回ってくるかんばんの指示量を生産・補充の基準とし、前工程は自工程の在庫を最小限に抑えながら必要な部品を準備する。後工程の引取りを起点とする、かんばん方式の運用を正しく説明している。
選択肢ウ
これは不正解だよ。かんばん方式は、後工程の引取り時期や指示量が大きく変動しても、前工程が大きな生産能力の余力を持って対応することを基本とはしない。生産量や引取りを平準化し、必要量を適時に補充する考え方と合わない。
選択肢エ
これは不正解だよ。故障に備えて平均故障時間で生産される量を一律にかんばんの指示量へ加算し、余分に供給する運用は、必要量に基づく補充と在庫抑制に反する。問題文のかんばん方式には、その加算を行う根拠も示されていない。
学習のポイント
後工程の引取りを起点に生産し、在庫を抑えるプル型運用を理解する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成27年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ 問28(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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