SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ

平成27年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅰ 問23

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

“システム管理基準”によれば,情報戦略における情報システム全体の最適化目標を設定する際の留意事項はどれか。

選択肢

  1. ア
    開発,運用及び保守の費用の算出基礎を明確にすること
  2. イ
    開発の規模,システム特性などを考慮して開発手順を決めておくこと
  3. ウ
    経営戦略との整合性を考慮すること
  4. エ
    必要な要員,予算,設備,期間などを確保すること
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問われている段階に照らす検討法

監査や管理の基準に関する問題では、各候補がどの段階・どの主体の活動として述べられているかが判断の手がかりになります。問われている活動の位置付けを自分の言葉で確かめてから、各候補を照らし合わせる姿勢を持ちましょう。

この問題で問われていること

この問題で問われているのは、全体最適化の目標を設定する場面での留意点です。その場面がどの範囲の意思決定に当たり、どの時点で行われる活動なのかを押さえ、候補の内容がその位置付けに合っているかを確かめることが焦点です。

視点

管理のための基準は、活動を段階や範囲ごとに区切って整理していることが多く、似た言葉でも置かれている段階が違えば求められる内容も変わります。まず、問われている活動が全体のどの段階に当たるかを自分なりに位置付けます。そのうえで、各候補がその段階で検討すべき事柄として自然かどうかを一つずつ確かめると、判断の軸がぶれにくくなります。

確認ポイント

  • 問われている活動が、組織の活動全体のどの段階に当たるかを自分の言葉で説明できるか
  • 各候補の内容が、その段階で扱う範囲の広さや時点と合っているかを確かめたか
  • 別の段階で扱うべき内容を、問われている段階の話として読み違えていないか見直したか
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

正答はウです。情報システム全体の最適化目標は、組織全体の情報システムの方向性を決めるものです。そのため、経営戦略との整合性を考慮して設定する必要があります。ア・イ・エは、個別の開発計画や実施段階に関わる事項です。

理由

情報システム全体の最適化目標は、個々のシステムではなく、組織全体の情報システムやIT投資の在り方を方向付ける上位の目標です。経営戦略とずれた目標を立てると、個々のシステムを整備しても組織の目的達成につながりません。そのため、目標設定時には経営戦略との整合性を考慮することが留意事項になります。

比較

アの費用の算出基礎の明確化、イの規模や特性に応じた開発手順の決定、エの要員・予算・設備・期間の確保は、いずれも特定の開発案件を計画し実行に移す際の事項です。全体の最適化目標を設定する情報戦略の段階の留意事項ではありません。

選択肢ア

これは不正解だよ。開発、運用及び保守の費用の算出基礎を明確にするのは、特定のシステムの開発を計画するときに、費用を見積もって妥当性を示すための事項だよ。情報システム全体の最適化目標を設定する情報戦略の段階の留意事項ではなく、個別の開発計画に関わる内容なので、設問の問いには当たらないんだ。

選択肢イ

これは不正解だよ。開発の規模やシステム特性などを考慮して開発手順を決めておくのは、ある開発案件をどう進めるかを定めるときの事項だよ。規模や特性はシステムごとに違うから、組織全体の情報システムを対象とする最適化目標の設定時の留意事項ではなく、個別の開発を計画する段階の内容なんだ。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。情報システム全体の最適化目標は、組織全体の情報システムやIT投資の在り方を方向付けるものだから、経営戦略との整合性を考慮して設定する必要があるんだ。経営戦略とずれた目標では、個々のシステムをいくら整備しても組織の目的達成につながらないため、情報戦略の段階の留意事項として適切だよ。

選択肢エ

これは不正解だよ。必要な要員、予算、設備、期間などを確保するのは、具体的な開発や作業を実行に移すための資源の手当てに関する事項だよ。情報システム全体の最適化目標という上位の目標を設定するときの留意事項ではなく、個別の計画を実施段階へ進める際の事項なので、設問の答えには当たらないんだ。

学習のポイント

情報戦略で組織全体の最適化目標を定める段階と、個別の開発計画・実施段階の留意事項を区別すること。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成27年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ 問23(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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