SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ

平成24年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅰ 問16

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

ソフトウェアの要件定義や分析・設計で用いられる技法に関する記述のうち,適切なものはどれか。

選択肢

  1. ア
    決定表は,条件と処理を対比させた表形式で論理を表現したものであり,複雑な条件判定を伴う要件定義の記述手段として有効である。
  2. イ
    構造化チャートは,システムの“状態”の種別とその状態が遷移するための“要因”との関係を分かりやすく表現する手段として有効である。
  3. ウ
    状態遷移図は,DFDに“コントロール変換とコントロールフロー”を付加したものであり,制御系システムに特有な処理を表現する手段として有効である。
  4. エ
    制御フロー図は,データの“源泉,吸収,流れ,処理,格納”を基本要素としており,システム内のデータの流れを表現する手段として有効である。
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技法を見分けるための確認視点

名称や印象だけで判断せず、問題文で示された目的と工程上の役割の関係を読み取り、説明がどの範囲を扱っているかを整理してから選択肢を比べましょう。用語の暗記順ではなく、記述全体の前提と結論が整合しているかを確かめることが大切です。

この問題で問われていること

今回の確認は、説明が示す中心的な役割と、問題文で置かれている工程上の位置づけが整合しているかという一点に絞りましょう。名称の印象ではなく、記述全体の関係を丁寧に読み取ることが重要です。

視点

技法を比べる際は、説明を目的と工程上の役割という一つの軸で捉え、どの記述が何を説明しようとしているのかを整理します。そのうえで、前提と結論のつながりが自然かを確認し、用語の連想だけに頼らず判断しましょう。

確認ポイント

  • 説明の中心が何を達成するためのものかを、文中の目的に沿って整理する
  • 工程上の位置づけと、説明が扱う作業の範囲が一致しているかを確認する
  • 名称の連想ではなく、説明全体の役割との整合性を根拠に読み直す
正解と解説を見る

正解

ア

解説

要件定義や分析・設計で使う図表は、似た用語でも表現する対象が異なる。決定表は条件と処理の組合せを整理し、複雑な条件判定を伴う論理の記述に適しているため、適切なのはアです。

理由

決定表は、複数の条件と、それらの組合せに対応する処理を表形式で対比して整理する技法です。条件判定が複雑な要件でも、どの条件の組合せにどの処理を行うかを明確に記述できる。

比較

他の選択肢は、構造化チャート、状態遷移図、制御フロー図、DFDが表現する対象を取り違えている。図表を覚える際は、名称だけでなく、状態・制御・データ・処理のどれを扱うかを対応付けるとよい。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。決定表は、複数の条件と、それらの組合せに対応する処理を表形式で対比して整理する技法である。条件判定が複雑な要件でも、どの条件の組合せにどの処理を行うかを明確に記述できるため、この説明が適切である。

選択肢イ

これは不正解だよ。構造化チャートは、システムを構成する処理やモジュールの構造・呼出し関係を表すための技法である。状態の種類と、状態が遷移する要因との関係を表す説明は、構造化チャートの役割ではない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。状態遷移図は、システムの状態と、ある状態から別の状態へ移るきっかけや条件を表現する技法である。DFDにコントロール変換とコントロールフローを加えて制御系の処理を表すという説明は、状態遷移図の説明ではない。

選択肢エ

これは不正解だよ。制御フロー図の説明として、データの源泉・吸収・流れ・処理・格納を基本要素とするのは適切ではない。その組合せはシステム内のデータの流れを表すDFDに対応するため、図の種類と要素の対応が誤っている。

学習のポイント

各技法が何を表現するためのものかを、条件・処理・状態・データの観点で整理して学ぶ。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成24年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ 問16(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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