SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ

平成22年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅰ 問26

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

観測データを類似性によって集団や群に分類し,その特徴となる要因を分析する手法はどれか。

選択肢

  1. ア
    クラスタ分析法
  2. イ
    指数平滑法
  3. ウ
    デルファイ法
  4. エ
    モンテカルロ法
解き方のヒントを見る

目的と特徴を結び付ける視点

データ分析手法を検討するときは、名称や印象だけで判断せず、何を明らかにするための考え方か、どのような情報を扱う前提か、結果をどう利用する想定かを同じ基準で照らし合わせて整理しましょう。

この問題で問われていること

この問題では、各選択肢について「分析によって得たい理解」と「そのために置かれている前提」の対応関係だけに注目し、説明の対象と目的がずれていないかを確認することが重要です。

視点

手法を比べる際は、目的、扱う対象、前提、得られる示唆を別々の観点として整理し、それらのつながりが自然かを確認します。用語の知名度や印象ではなく、説明全体の整合性を軸に考えましょう。

確認ポイント

  • 分析で明らかにしたい対象が何かを確認する
  • 示されている前提が目的と矛盾していないかを見る
  • 結果の使い道まで含めて説明の筋道を点検する
正解と解説を見る

正解

ア

解説

観測データを類似性によって集団や群に分類し、分類された群ごとの特徴や傾向を分析する手法はクラスタ分析法です。

理由

クラスタ分析法は、複数の観測データについて特徴量の類似度や距離を調べ、互いに似たデータを同じクラスタとして分類する。分類後は、各クラスタに共通する特徴や要因を分析できるため、設問の説明に一致する。

比較

指数平滑法は時系列データの平滑化や予測、デルファイ法は専門家の意見を収集して将来予測や合意形成を行う方法、モンテカルロ法は乱数を用いて確率的な事象をシミュレーションする方法です。いずれも類似性による群分けが主目的ではありません。

選択肢ア(正解)

これは正解だよ。クラスタ分析法は、観測データの特徴量を比較し、互いに似ているデータを同じ集団や群に分類する手法である。分類された各クラスタの共通点や特徴を調べ、どのような要因で群が分かれるのかを分析できるため、設問の説明に合致する。

選択肢イ

これは不正解だよ。指数平滑法は、時系列データの過去の値に重みを付けて平滑化し、将来の値を予測するための手法である。観測データを相互の類似性によって集団や群に分類し、群の特徴を分析することを主目的とする方法ではない。

選択肢ウ

これは不正解だよ。デルファイ法は、専門家に対して質問と回答の集約を複数回行い、将来予測や意見の収束を図る手法である。データの類似度を計算して観測値を集団に分類する分析方法ではないため、設問の内容とは異なる。

選択肢エ

これは不正解だよ。モンテカルロ法は、乱数を利用して不確実な事象を多数回シミュレーションし、結果の分布や確率を推定する手法である。観測データを類似性に基づいて群へ分類し、その特徴を調べる方法ではないため、正答にはならない。

学習のポイント

多変量データの分類手法と、時系列予測・合意形成・確率シミュレーションとの違いを整理する。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成22年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ 問26(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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