SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ
平成22年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅰ 問24
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア企業改革において既存の組織やビジネスルールを抜本的に見直し,業務フロー,管理機構,情報システムを再構築する手法のこと
- イ企業の経営資源を有効に活用して経営の効率を向上させるために,基幹業務を部門ごとではなく統合的に管理するための業務システムのこと
- ウ発注者とIT アウトソーシングサービス提供者との間で,サービスの品質について合意した文書のこと
- エビジネスプロセスの構成要素とそれを支援する IT 基盤を,ソフトウェア部品であるサービスとして提供するシステムアーキテクチャのこと
解き方のヒントを見る
略語は元の語に戻して考える
システム設計の考え方を表す略語は、見た目が似ていても目的が異なることがあります。略語を構成する元の語を思い出し、その考え方が何を達成しようとするものかという一点に注目して、説明との対応を自分で確かめましょう。
この問題で問われていること
問われているのは略語の暗記量ではなく、略語が示す考え方の目的を正しく捉えられるかです。元の語句に含まれる単語の意味を手がかりに、その考え方が重視するものを言葉にしてから、提示された内容と照らし合わせることが求められます。
視点
設計の考え方を表す略語の多くは、複数の語の頭文字を並べたものです。頭文字だけを覚えていると、同じ文字を含む別の略語と混同しやすくなります。元の語句に戻すと、その考え方が何を目指しているかが語の意味から読み取れることが多くあります。まず元の語句を思い出し、次にその目的を自分の言葉で短くまとめてから判断すると、似た略語どうしの取り違えを防ぎやすくなります。
確認ポイント
- 略語を構成する元の語句を、一語ずつ思い出せているか
- 元の語句をもとに、その考え方が何を目的としているかを自分の言葉で言えるか
- 文字の見た目が似ているかではなく、目的が一致するかを根拠に判断しているか
正解と解説を見る
正解
エ
解説
SOAはService Oriented Architecture(サービス指向アーキテクチャ)の略だよ。業務プロセスの構成要素とそれを支えるIT基盤を、ソフトウェア部品である「サービス」として提供し、組み合わせてシステムを構成する考え方なので、正解はエだね。
正解の理由
SOA(Service Oriented Architecture)は、業務の機能をひとまとまりのソフトウェア部品である「サービス」として用意し、それらを組み合わせてシステムを構成するアーキテクチャだよ。サービス単位で再利用や入れ替えができるので、業務の変化に柔軟に対応しやすくなるんだ。エの「ビジネスプロセスの構成要素とそれを支援するIT基盤を,ソフトウェア部品であるサービスとして提供するシステムアーキテクチャ」は、この説明にぴったり合っているね。
ほかの選択肢との比較
アは業務プロセスを抜本的に作り直す手法であるBPR、イは基幹業務を統合的に管理する業務システムであるERP、ウはサービス品質について合意した文書であるSLAの説明だよ。ウにも「サービス」という語は出てくるけれど、指しているのは合意文書であって、システムの構成方法ではないね。略語を正式名称に展開し、最後の単語(Architecture、Reengineering、Planning、Agreement)が表す種類に注目すると区別しやすいよ。
選択肢ア
これは不正解だよ。既存の組織やビジネスルールを抜本的に見直して、業務フロー・管理機構・情報システムを再構築する手法は、BPR(Business Process Reengineering)の説明だね。これは業務プロセスを改革する手法であって、ソフトウェア部品であるサービスを組み合わせてシステムを構成するアーキテクチャのSOAとは別の概念だよ。
選択肢イ
これは不正解だよ。経営資源を有効に活用して経営の効率を高めるために、基幹業務を部門ごとではなく統合的に管理する業務システムは、ERP(Enterprise Resource Planning)やそれを実現するERPパッケージの説明だね。SOAは特定の業務システムを指すものではなく、システムをどう構成するかというアーキテクチャの考え方だよ。
選択肢ウ
これは不正解だよ。発注者とITアウトソーシングサービス提供者の間で、サービスの品質について合意した文書は、SLA(Service Level Agreement)の説明だね。「サービス」という語が含まれていても、これは合意文書を指すものなんだ。業務機能をソフトウェア部品のサービスとして提供するアーキテクチャであるSOAとは違うよ。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。SOAはService Oriented Architecture(サービス指向アーキテクチャ)の略で、ビジネスプロセスの構成要素とそれを支援するIT基盤を、ソフトウェア部品である「サービス」として提供し、組み合わせてシステムを構成する考え方だよ。サービス単位で再利用や変更がしやすいので、業務の変化に柔軟に対応できるのが特徴だね。
学習のポイント
SOA・BPR・ERP・SLAなど、似た形の略語を正式名称と、指している対象の種類(アーキテクチャ・手法・業務システム・合意文書)で区別できるようにしよう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成22年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ 問24(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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