SMITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ
平成22年度秋期 ITサービスマネージャ 午前Ⅰ 問16
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題
選択肢
- ア既存のプログラムから,そのプログラムの仕様を導き出す。
- イ既存のプログラムを部品化し,それらの部品を組み合わせて,新規プログラムを開発する。
- ウクラスライブラリを利用して,新規プログラムを開発する。
- エ公開されている複数のサービスを利用して,新たなサービスを提供する。
解き方のヒントを見る
用語の目的と事例の狙いを対応させる
開発手法の用語は、手順の細部よりも「何を解決・改善するための考え方か」という目的で区別すると整理しやすくなります。事例に書かれた行動が最終的に何を狙っているかに注目し、用語の目的と照らし合わせて検討しましょう。
この問題で問われていること
問われているのは用語名の暗記ではなく、その用語が本来目指す状態と、事例で起きている取組みの意図が一致しているかどうかです。表面的に似た言葉や作業に引きずられず、取組みの目的という一つの観点で判断することが大切です。
視点
開発手法に関する用語は、それぞれ特定の課題に応えるために生まれた考え方です。学ぶときは「この用語はどんな困りごとを解消するためのものか」を一文で言えるようにしておくと、初めて見る事例にも当てはめやすくなります。事例を読むときも、誰が何をしたかという行動だけで判断せず、その行動によって何を実現しようとしているのかを取り出してから用語の目的と照合すると、似た印象の用語どうしを混同しにくくなります。
確認ポイント
- 事例の取組みが最終的に何を実現しようとしているのかを、自分の言葉で一文にまとめられるか確認する
- 各用語について、それがどんな課題を解決するための考え方なのかを思い出せるか確認する
- 行動や言葉が似ているだけで判断していないか、目的どうしが本当に一致しているかを見直す
正解と解説を見る
正解
エ
解説
マッシュアップは、公開されている複数のサービス(Web APIなど)を組み合わせて新しいサービスを提供する手法だよ。だから正解はエだよ。ア・イ・ウは、どれもプログラムを解析したり再利用したりして開発する手法の説明なんだ。
理由
マッシュアップは、Web上で公開されている複数のサービスやAPIを組み合わせて、新しいサービスを作り出す手法だよ。たとえば地図サービスと店舗情報サービスを組み合わせて、店舗マップを提供するような例があるよ。自分ですべてを開発せず、既存の公開サービスを素材として「混ぜ合わせる」のが特徴で、エの記述がこれに当てはまるよ。
比較
アは既存プログラムから仕様を導き出すリバースエンジニアリング、イは既存プログラムを部品化して再利用する開発、ウはクラスライブラリを使ったプログラム開発の説明だよ。イとウも「既存のものを組み合わせる・利用する」点は似ているけれど、対象はプログラムの部品やライブラリで、成果物も新規プログラムだよ。公開サービスを組み合わせて新しいサービスを提供するマッシュアップとは違うんだ。
選択肢ア
これは不正解だよ。既存のプログラムを解析して、その仕様や設計を導き出す作業はリバースエンジニアリングと呼ばれるよ。既存の成果物から情報を取り出す方向の活動なんだ。複数のサービスを組み合わせて新しいサービスを作り出すマッシュアップとは、目的も対象も違うよ。
選択肢イ
これは不正解だよ。既存のプログラムを部品化し、その部品を組み合わせて新規プログラムを開発するのは、ソフトウェアの部品化・再利用による開発手法の説明だよ。組み合わせる点は似ているけれど、対象はプログラムの部品なんだ。公開されている複数のサービスを利用して新たなサービスを提供するマッシュアップとは違うよ。
選択肢ウ
これは不正解だよ。クラスライブラリを利用して新規プログラムを開発するのは、既製のクラス群を再利用するプログラミング手法で、オブジェクト指向開発などでよく使われるよ。ライブラリを自分のプログラムに取り込んで作る話なんだ。公開されている複数のサービスを組み合わせて新たなサービスを提供するマッシュアップの説明ではないよ。
選択肢エ(正解)
これは正解だよ。マッシュアップは、Web上で公開されている複数のサービスやAPI(たとえば地図サービスと店舗情報)を組み合わせて、新たなサービスを提供する手法だよ。すべてを自前で開発せず、既存の公開サービスを素材として混ぜ合わせる点が特徴なんだ。この選択肢の記述はその定義に合っているよ。
学習のポイント
マッシュアップと、リバースエンジニアリングや部品化再利用、クラスライブラリ利用との違いを区別しよう。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成22年度秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅰ 問16(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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