SC情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅰ

令和5年度春期 情報処理安全確保支援士 午前Ⅰ 問24

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

情報化投資計画において、 投資効果の評価指標であるRO1を説明したものはどれか。 ア売上増やコスト削減などによって創出された利益額を投資額で割ったものイ売上高投資金額比従業員当たりの投資金額などを他社と比較したもの

選択肢

  1. ア
    売上増やコスト削減などによって創出された利益額を投資額で割ったもの
  2. イ
    売上高投資金額比従業員当たりの投資金額などを他社と比較したもの
  3. ウ
    現金流入の現在価値から、 現金流出の現在価値差し引いたもの
  4. エ
    プロジェクトを実施しない場合の、 市場での競争力を表したものー般一
解き方のヒントを見る

要件と成果物を“ひも”でつなぐトレーサビリティ

要件、設計書、プログラム、テスト結果がちゃんと対応付けられていると、あとから要件が変わったときに「どこを直せばいいかな?」「この修正で要件を満たせているかな?」をたどれるよ。料理でいうと、注文内容からレシピ、調理、完成品チェックまでつながっている状態だね。

この問題で問われていること

ポイントは、ただ文書を作っただけとか、外注先が決まっただけではないということだよ。要件から設計・実装・試験までのつながりを追えることが、変更時の影響確認や妥当性確認に役立つと見抜こう。

Traceability

trace stakeholder requirements to resulting artifacts and back

requirements <-> artifacts\nchange impact analysis

確認ポイント

  • 運用マニュアル完了の話ではありません。
  • モジュール変更不能の意味でもない。
  • 要求と成果物の対応付けが本質です。
正解と解説を見る

正解

エ

出典

問題文と解答は IPA 公開の過去問題冊子・解答例を基にしています。

選択肢ア

これは正解だよ。ROIは「かけたお金に対して、どれだけもうかったか」を見るもの。たとえば10万円で道具を買って、そのおかげで3万円分もうかったなら「投資した10万円で3万円の効果が出たね」と見る感じだよ。利益額を投資額で割る、という説明はROIそのものだよ。

選択肢イ

これは不正解だよ。これはROIではなく、他社と比べるベンチマークの考え方だよ。たとえば自分の店の電気代や人件費を、近所の同じような店と比べて「うちは高い?安い?」と見る感じ。ROIは他社比較ではなく、自分の投資がどれだけ利益を生んだかを見るものだよ。

選択肢ウ

これは不正解だよ。これはNPV、つまり将来入るお金と出ていくお金を「今の価値」に直して差し引く考え方だよ。たとえば「来年もらう1万円」と「今日の1万円」は価値が少し違うよね、という見方。ROIのように単純に利益を投資額で割る説明ではないよ。

選択肢エ(正解)

これは不正解だよ。これは機会損失に近い考え方だよ。たとえば新しいレジを導入しなかったせいで、隣の店より会計が遅くなってお客さんを逃す、みたいな「やらなかった場合の不利さ」を見る話。ROIは、実施した投資がどれだけ利益を生んだかを見る指標だよ。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和5年度春期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅰ 問24(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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