SC情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅰ

平成23年度秋期 情報処理安全確保支援士 午前Ⅰ 問22

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

情報化投資計画において、 投資価値の評価指標であるROIを説明したものはどれか。

選択肢

  1. ア
    売上増やコスト削減などによって創出された利益額を投資額で割ったもの
  2. イ
    売上高投資金額比、従業員当たりの投資金額などを他社と比較したもの
  3. ウ
    現金流入の現在価値から、 現金流出の現在価値を差し引いたもの
  4. エ
    プロジェクトを実施しない場合の、 市場での競争力を表したもの
解き方のヒントを見る

システム投資でいくら儲かった?「投資した金額」に対する「稼いだ利益」の割合(ROI)

投資効果を測定する指標「ROI(投資利益率 / Return On Investment)」の問題だよ。これは、システム開発などに使った「投資額」に対して、それによって得られた「利益(またはコスト削減額)」の割合を計算したもの( 利益 / 投資額 )。ROIの数値が大きいほど、「効率的にお金を生み出した良い投資だった」と判断できる指標なんだ。

この問題で問われていること

将来のキャッシュフローを現在価値に換算して比較する「NPV」や他の指標と区別し、「投資額に対する回収額(利益など)の比率を算出し、投資の費用対効果(効率)を評価する」ROIの概念を正しく答えよう。

Understanding ROI

ROI evaluates investment efficiency by comparing the profit generated by the project with the amount invested

ROI = profit generated by investment / investment amount\nfocus on investment efficiency\ndifferent from NPV\ndifferent from qualitative competitive impact

確認ポイント

  • ROI は利益額と投資額の比で見る。
  • NPV や他社比較指標と混同しない。
  • 投資効果を効率で捉える。
正解と解説を見る

正解

エ

出典

問題文と解答は IPA 公開の過去問題冊子・解答例を基にしています。

選択肢ア

これは正解だよ。ROIは「かけたお金に対して、どれだけもうけが出たか」を見る考え方なんだ。たとえば10万円で屋台を始めて、売上アップや材料費削減で2万円もうかったなら、2万円÷10万円で“投資の効き具合”を見るイメージだよ。

選択肢イ

これは不正解だよ。他社と比べるベンチマークのような話で、ROIそのものではないんだ。たとえば友達の店と「売上に対してどれくらい設備投資しているか」を比べる感じで、自分の投資がどれだけ利益を生んだかを直接計算しているわけではないよ。

選択肢ウ

これは不正解だよ。これはNPV、つまり将来入ってくるお金と出ていくお金を“今の価値”に直して差し引く考え方だよ。たとえるなら、将来もらえるお金を今日の価値に換算して、支払いと比べる家計チェックのようなもので、ROIの「利益÷投資額」とは計算の見方が違うよ。

選択肢エ(正解)

これは不正解だよ。プロジェクトをやらなかった場合の競争力を見る話で、ROIではないんだ。たとえるなら、屋台を出さなかったら近所の店に負けるかも、という“やらないリスク”の話であって、投資額に対する利益率を計算しているわけではないよ。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成23年度秋期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅰ 問22(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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