SC情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ

平成22年度春期 情報処理安全確保支援士 午前Ⅱ 問15

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

セキュリティプロトコルSSL/TLSの機能はどれか。

選択肢

  1. ア
    FTPなどの様々なアプリケーションに利用されて、 アプリケーション層とトランスポート層 (TCP) との問で暗号化する。
  2. イ
    MIMEをベースとして、 電子署名とメッセージの暗号化によって電子メールのセキュリティを強化する。
  3. ウ
    PPTPとL2Fが統合された仕様で、 PPPをトンネリングする。
  4. エ
    特定のアプリケーションの通信だけではなく、 あらゆるIPパケットをTP層で暗号化する。
解き方のヒントを見る

アプリのデータ(HTTPなど)がTCPに渡される手前で、こっそり暗号の衣を着せる「SSL/TLS」

ネットでおなじみの暗号化技術「SSL/TLS」がどの階層で動くかの問題だよ。SSL/TLSは、ブラウザが使う「HTTP」やメールソフトが使う「SMTP/POP」といった『アプリケーション層』のすぐ下に潜り込んで、トランスポート層の「TCP」との間でデータを暗号化するんだ。だから、HTTPと組み合わせれば「HTTPS」に、SMTPと組み合わせれば「SMTPS」になって、上のアプリケーションを変更しなくても通信を暗号化できるんだよ!

この問題で問われていること

ネットワーク層で通信全体を隠す「IPsec」や、メール本文そのものを暗号化する「S/MIME」と混同せず、「アプリケーション層とTCP(トランスポート層)の間に位置してデータを暗号化する」というSSL/TLSの位置づけを選ぼう。

TLS がいる場所

TLS は HTTPS のように多くのアプリケーションで使われる共通の保護層です。IPsec のように IP パケット全体を守る方式でも、S/MIME のようにメール本文を個別保護する方式でもありません。

Application\n  TLS\n  TCP\n  IP

確認ポイント

  • PPTP や L2F は VPN トンネリングの話です。
  • IP パケット全体の暗号化は IPsec の説明に近いです。
  • メール専用の暗号化・署名なら S/MIME などを思い出しましょう。
正解と解説を見る

正解

ウ

出典

問題文と解答は IPA 公開の過去問題冊子・解答例を基にしています。

選択肢ア

これが正解だよ。SSL/TLSは、アプリケーションとTCPの間に“安全な受付窓口”を置くイメージで、FTPやHTTPなどいろいろな通信を暗号化できるんだ。中身をそのまま外に見せず、安全な通路にして送る仕組みだね。

選択肢イ

これはS/MIMEの説明だから不正解だよ。メールに封筒と本人確認のハンコを付けるような仕組みで、電子メールの署名や暗号化に使うものだね。SSL/TLSの説明ではないよ。

選択肢ウ(正解)

これはL2TPの説明だから不正解だよ。PPP通信を別の通信路に通す“専用トンネル”みたいな技術で、PPTPとL2Fをもとにしたものだよ。WebやFTPなどを暗号化するSSL/TLSの説明ではないね。

選択肢エ

これはIPsecの説明だから不正解だよ。IPsecはアプリごとではなく、IP層で通信を守る仕組みだよ。ただし、モードによって守る範囲は変わるので、“IPパケット全体を必ず暗号化する”とは覚えないようにしよう。SSL/TLSとは守る場所が違うんだ。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成22年度春期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問15(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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