SC情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ

平成22年度春期 情報処理安全確保支援士 午前Ⅱ 問2

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

A社のWebサーバは、 認証局で生成したWebサーバ用のディジタル証明書を使ってSSL/TLS通信を行っている。PCがA 社のWebサーバにSSL/TLSを用いてアクセスしたとき、 サーバのディジタル証明書を入手した後に、 認証局の公開鍵を利用しPCが行う処理はどれか。

選択肢

  1. ア
    暗号化通信に利用する共通鍵を生成し、 認証局の公開鍵を使って暗号化する。
  2. イ
    暗号化通信に利用する共通鍵を認証局の公開鍵を使って復号する。
  3. ウ
    ディジタル証明書の正当性を認証局の公開鍵を使って検証する。
  4. エ
    利用者が入力、 送付する秘匿データを認証局の公開鍵を使って暗号化する。
解き方のヒントを見る

サーバー証明書に押された「認証局(CA)のハンコ」が本物かどうか、認証局の公開鍵でチェックする

認証局(CA)の公開鍵が何のために使われるかという問題だよ。ウェブサイトの身元を保証する「サーバー証明書」には、信頼できる認証局の電子署名(ハンコ)が押されているんだ。この証明書を受け取ったブラウザは、認証局の「公開鍵」を使ってその電子署名が本物かどうかを検証(確認)するんだよ。

この問題で問われていること

通信データを暗号化したりパスワードを作ったりする目的ではなく、「サーバー証明書に付いている『認証局の署名(ハンコ)』が本当にその認証局によって押されたものかを検証する」ためにCAの公開鍵を使うと覚えよう。

CA 公開鍵の用途

TLS 通信では、まずサーバ証明書の署名を検証して相手の身元を確かめます。認証局の公開鍵は証明書の正当性確認に使い、通信本文や共通鍵を直接復号するためのものではありません。

サーバ証明書を受領\nCA 公開鍵で署名検証\n証明書が正当なら以後の鍵交換へ進む

確認ポイント

  • CA の公開鍵で利用者データを暗号化するわけではありません。
  • 共通鍵の暗号化や復号は鍵交換の話です。
  • 「証明書を入手した後に何をするか」を時系列で押さえましょう。
正解と解説を見る

正解

ア

出典

問題文と解答は IPA 公開の過去問題冊子・解答例を基にしています。

選択肢ア(正解)

これは不正解だよ。共通鍵を作ること自体はSSL/TLSの流れで出てくるけれど、それを暗号化するなら使うのは認証局の公開鍵ではなく、証明書に入っているWebサーバの公開鍵なんだ。荷物をA社に送るならA社の鍵付き箱を使うべきで、役所の鍵を使ってもA社は開けられない、というイメージだよ。

選択肢イ

これは不正解だよ。認証局の公開鍵は、共通鍵を取り出すための合鍵ではないんだ。公開鍵でできるのは主に「認証局が付けた署名が本物か確認すること」。通信に使う共通鍵を復号するのは、認証局の公開鍵の役目ではないよ。

選択肢ウ

これは正解だよ。認証局は、役所の窓口みたいに「このWebサーバは本物です」と証明書にお墨付きを付けているんだ。PCは認証局の公開鍵を使って、そのお墨付きが本物かを確認する。つまり、証明書の正当性を検証する処理だよ。

選択肢エ

これは不正解だよ。認証局の公開鍵は、利用者の秘密データを入れる金庫の鍵ではなく、「この証明書は本物かな?」を確認するための照合用の鍵なんだ。手紙の中身を守るなら、最終的には通信相手のサーバの鍵や共通鍵を使うので、認証局の公開鍵で個人情報を暗号化するわけではないよ。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)平成22年度春期 情報処理安全確保支援士試験 午前Ⅱ 問2(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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