SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ

令和5年度春期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問16

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

パーソナルデータを用いた,個人をスコアリングするサービスの事例はどれか。

選択肢

  1. ア
    口コミサイトなど,個人が提供する情報をコンテンツとするWebサイトの内容を解析することによって,そのサイトの信用度を格付するサービス
  2. イ
    個人情報を取り扱う情報システムに対して,ペネトレーションテストなど,種々の検証を実施し,セキュリティの確保の状態を評価するサービス
  3. ウ
    対象者の許諾の下で収集・提供されたデータをAIが分析することによって,個人への融資条件の決定などに使用される指標を提供するサービス
  4. エ
    ベンチャー企業の創業者の経営能力や経歴を様々な角度から数値化することによって,その企業の成長の可能性を投資家向けに予測するサービス
解き方のヒントを見る

与えられた条件と想定を分ける

まず、与えられた情報に含まれる条件と、自分が経験や印象から補っている想定を分けて整理しましょう。話題へのなじみやすさに引きずられず、判断の根拠をたどれるようにすることが大切です。

この問題で問われていること

この問いでは、判断に使おうとしている条件が、与えられた情報から確認できるものかに注目してください。もっともらしい想定を事実として扱っていないか、結論を急ぐ前に根拠の所在を確かめましょう。

視点

明示された条件と、自分で補った想定は区別して扱います。判断に関わる条件について、どこに根拠があるかを確かめると、経験や印象による思い込みに気づきやすくなります。

確認ポイント

  • 判断に用いる条件の根拠を確認したか
  • 自分の経験から条件を補っていないか
  • 想定を明示された事実として扱っていないか
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

正解はウです。対象者の許諾の下で収集・提供されたデータをAIが分析し、個人への融資条件などの判断に使う指標を提供するため、パーソナルデータを用いた個人のスコアリングに該当します。

個人のスコアリングに該当する理由

個人のスコアリングでは、パーソナルデータを分析して、その個人についての評価を指標として表します。ウは、対象者の許諾の下で収集・提供されたデータをAIが分析し、個人への融資条件の決定などに使用される指標を提供するサービスなので、設問に該当します。

各サービスの評価対象の比較

アが格付するのはWebサイトの信用度、イが評価するのは情報システムのセキュリティの確保の状態です。エは創業者の経営能力や経歴を数値化しますが、それを使って投資家向けに企業の成長の可能性を予測します。個人に関する情報を使うだけでは、個人への判断に使う評価指標を提供するウと同じサービスにはなりません。

選択肢ア

これは不正解だよ。個人が提供する口コミなどの情報を分析していますが、格付の対象は、その情報を掲載するWebサイトの信用度です。情報の提供者が個人であっても、評価結果が示すのはサイトの信用度であり、個人の信用などを指標にするサービスではありません。

選択肢イ

これは不正解だよ。個人情報を扱う情報システムに、ペネトレーションテストなどの検証を実施して、セキュリティの確保の状態を評価しています。評価対象は情報システムの安全性であり、扱っている個人情報を分析して、その個人の信用などを数値化するサービスではありません。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。対象者の許諾の下で収集・提供されたデータをAIが分析し、個人への融資条件の決定などに使う指標を提供しています。パーソナルデータから個人についての評価指標を作り、その個人に対する判断に活用するため、設問の個人をスコアリングするサービスに該当します。

選択肢エ

これは不正解だよ。創業者の経営能力や経歴を数値化する点では個人に関する情報を使っていますが、最終的に予測するのは、その企業の成長の可能性です。投資家に企業の将来性を示すサービスであり、個人への融資条件などに使う本人の評価指標を提供するサービスとは目的が異なります。

学習のポイント

分析に使う情報が個人に関係することと、評価結果の対象が個人であることを区別しましょう。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和5年度春期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問16(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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