SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ
令和4年度春期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問25
問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。
問題

選択肢
- アa:PBX,b:VoIPゲートウェイ,c:ルータ
- イa:PBX,b:ルータ,c:VoIPゲートウェイ
- ウa:VoIPゲートウェイ,b:PBX,c:ルータ
- エa:VoIPゲートウェイ,b:ルータ,c:PBX
解き方のヒントを見る
装置の位置と境界の役割を考える
既存の電話網とIPネットワークを一つの構成にまとめる場面では、装置が置かれた位置の両側で何が扱われているかを押さえることが大切です。位置ごとの前後関係を丁寧にたどり、各装置に求められる働きを自分の言葉で整理してみましょう。
この問題で問われていること
問われているのは装置名の暗記ではなく、構成内のある位置に装置が必要となる理由です。その位置の手前と先でどのような通信が行われているかを比べ、両者をつなぐために何が必要になるかという観点で検討してください。
視点
ネットワーク構成を読むときは、装置を単体で覚えるより、接続している相手との関係で捉えると整理しやすくなります。ある位置の片側と反対側で扱うものが同じか異なるかを確認すると、その装置が担うべき働きの方向性が見えてきます。構成の説明に出てくる端末・回線・網の並びを、一方の端から順にたどる習慣をつけましょう。
確認ポイント
- 対象の位置の手前側と先の側で、それぞれどのような通信が扱われているか
- 両側の扱いが同じか異なるかによって、その位置に求められる働きがどう変わるか
- 端から順に接続をたどったとき、各位置の役割に矛盾や重複がないか
正解と解説を見る
正解
ア
解説
既存の電話機はPBXに接続され、PBXの電話音声をIPネットワークで扱えるようにVoIPゲートウェイで変換します。その後、ルータを経由してIPネットワークへ接続するため、順序はPBX、VoIPゲートウェイ、ルータとなります。
理由
既存の電話機による内線通信は、まずPBXで交換・制御されます。PBX側の音声通信をIPネットワークで利用できる形式へ変換するのがVoIPゲートウェイです。さらに、IPネットワークとの間の経路を中継するルータへ接続します。
比較
したがって、電話機からIPネットワークへ向かう順序は、PBX、VoIPゲートウェイ、ルータです。PBXとVoIPゲートウェイを入れ替えると既存電話機側の構成に合わず、ルータを途中や末端以外に置く組合せも各装置の役割と一致しません。
選択肢ア(正解)
これは正解だよ。既存の電話機はPBXに接続され、PBXで扱われる音声通信はVoIPゲートウェイによってIP通信へ接続できる形に変換されます。その後、ルータがIPネットワークとの通信を中継するため、aがPBX、bがVoIPゲートウェイ、cがルータとなります。
選択肢イ
これは不正解だよ。aがPBXである点は既存電話機との接続関係に合っていますが、PBXの次にルータを置き、VoIPゲートウェイをその後ろに置く順序が適切ではありません。音声をIP通信へ橋渡しする装置を先に配置する必要があります。
選択肢ウ
これは不正解だよ。PBXは既存電話機側の内線交換を行う装置なので、電話機の直後にVoIPゲートウェイを置く構成では役割の順序が逆になります。PBXをVoIPゲートウェイの後ろに置くため、電話機側から見た接続関係に一致しません。
選択肢エ
これは不正解だよ。電話機の直後にVoIPゲートウェイを置き、PBXをIPネットワーク側に配置していますが、既存電話機を収容して内線を交換するPBXの位置が不適切です。PBXは電話機側に置き、変換後にルータへ接続します。
学習のポイント
PBX、VoIPゲートウェイ、ルータの役割と接続順を整理する。
出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和4年度春期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問25(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)
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