SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ

令和3年度春期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問25

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

PCから Webブラウザを使用して Web サーバにアクセスしているときに,PC側で使用しているTCPのポート番号を調べるコマンドはどれか。

選択肢

  1. ア
    ipconfig 又は ifconfig
  2. イ
    netstat
  3. ウ
    nslookup 又は dig
  4. エ
    tracert 又は traceroute
解き方のヒントを見る

診断の目的を確認観点で整理する

ネットワーク診断コマンドは、通信状態のどの側面を知りたいかによって使い分けます。問題で求められている確認内容が何かを先に言葉にし、その内容を得るための道具かどうかという一つの観点で各候補を照らし合わせましょう。

この問題で問われていること

焦点は、問われている場面で「通信状態について何を確かめたいのか」を明確にすることです。確認したい対象が何で、その結果として何が分かれば目的を果たせるのかを整理してから、候補の用途と対応づけて考えてください。

視点

診断コマンドは、それぞれ得られる情報の種類と範囲が異なります。コマンド名を丸暗記するより、「実行すると何が分かるのか」「どの範囲の状態を見ているのか」という目的の軸で整理すると、似た用途のものも区別しやすくなります。

確認ポイント

  • 問われている場面で確かめたい通信状態の内容を、自分の言葉で一文にまとめられたか
  • 各候補について、実行した結果として何が分かるのかを目的の観点で思い出せるか
  • 確かめたい内容と候補から得られる情報が、対象の範囲も含めて対応しているか
正解と解説を見る

正解

イ

解説

WebサーバへのアクセスでPC側が使用しているTCPポート番号は、現在確立している通信接続の情報として確認する。選択肢の中では、TCP接続の状態やローカル側・相手側のアドレスとポートを表示するnetstatが該当する。

理由

netstatは、ホスト上のネットワーク接続や待受状態などを表示するコマンドです。WebサーバとのTCP通信について、PC側のローカルポート番号を含む接続情報を確認できるため、設問の目的に合う。

比較

ipconfigやifconfigはネットワークインタフェースの設定、nslookupやdigはDNSによる名前解決、tracertやtracerouteは宛先までの経路を調べるためのコマンドであり、通信中のTCPポート番号を調べる目的とは異なる。

選択肢ア

これは不正解だよ。ipconfig又はifconfigは、PCのネットワークインタフェースに設定されたIPアドレスやサブネットマスクなどを確認するコマンドである。Webサーバとの通信で実際に使用中のTCP接続や、PC側の一時的なポート番号を調べる用途ではない。

選択肢イ(正解)

これは正解だよ。netstatは、ホスト上のTCPやUDPの接続状態、待受状態、接続先のアドレスやポート番号などを表示する。Webサーバへ接続中のPC側で実際に使われているTCPポート番号を確認するという設問の目的に一致する。

選択肢ウ

これは不正解だよ。nslookup又はdigは、ドメイン名に対応するIPアドレスなどをDNSへ問い合わせ、名前解決の結果を確認するコマンドである。通信先の名前を調べるためのもので、PC側のTCP接続で使用中のポート番号を表示するものではない。

選択肢エ

これは不正解だよ。tracert又はtracerouteは、宛先ホストまでに経由するルータなどを調べ、通信経路を確認するコマンドである。経路上の中継点を確認する目的であり、Webアクセス時にPC側で使用しているTCPポート番号を調べる機能とは異なる。

学習のポイント

コマンドの役割を、設定・名前解決・経路・接続状態に分類して覚える。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和3年度春期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問25(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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