SAシステムアーキテクト試験 午前Ⅱ

令和3年度春期 システムアーキテクト 午前Ⅱ 問18

問題文と選択肢を読んで答えを考えてから、下の「正解と解説を見る」で確認しましょう。

問題

ディジタル証明書が失効しているかどうかをオンラインで確認するためのプロトコルはどれか。

選択肢

  1. ア
    CHAP
  2. イ
    LDAP
  3. ウ
    OCSP
  4. エ
    SNMP
解き方のヒントを見る

用語の役割を目的から確かめる

証明書に関わる仕組みは、名前が似ていても使われる目的が異なります。示された各要素が何のためにあるのかを一つずつ自分の言葉で確かめ、問われている目的と照らし合わせて検討しましょう。

この問題で問われていること

まず、問われている「目的」が何かをはっきりさせましょう。そのうえで、各要素がその目的を果たすための仕組みなのか、別の目的のための仕組みなのかを区別すると、判断の軸がぶれにくくなります。

視点

公開鍵基盤には、目的の異なる仕組みや用語が数多く登場します。名称の響きや略語の見た目に頼らず、どの場面で誰が何のために使うのかという観点で一つずつ整理すると、互いを混同しにくくなります。

確認ポイント

  • 問われている目的を、自分の言葉で言い換えられるか
  • 各要素が担う目的を、名称の印象に頼らずに説明できるか
  • 名前が似ているだけで、目的の異なるものを同一視していないか
正解と解説を見る

正解

ウ

解説

ディジタル証明書の失効状態をオンラインで確認する専用プロトコルはOCSPです。認証、ディレクトリサービス、ネットワーク管理に用いる他の選択肢とは目的が異なります。

理由

OCSPは、証明書の利用者や検証者が認証局などの応答者へ問い合わせ、対象証明書が有効、失効、又は状態不明であるかをオンラインで確認するためのプロトコルです。

比較

CHAPは利用者認証、LDAPはディレクトリ情報へのアクセス、SNMPはネットワーク機器などの監視・管理に使われます。いずれも証明書の失効状態をオンライン照会する専用プロトコルではありません。

選択肢ア

これは不正解だよ。CHAPはチャレンジ応答方式を用いて、パスワードそのものを直接送信せずに利用者を認証するプロトコルです。ディジタル証明書が発行後に失効しているかどうかを、認証局などへオンラインで照会するための仕組みではありません。

選択肢イ

これは不正解だよ。LDAPは、利用者情報や組織情報などを格納したディレクトリサービスにアクセスするためのプロトコルです。証明書や失効関連情報を管理する用途で使われる場合はありますが、設問のように証明書の失効状態をオンラインで確認する専用プロトコルではありません。

選択肢ウ(正解)

これは正解だよ。OCSPは、証明書の検証時に応答者へ問い合わせ、対象のディジタル証明書が失効しているか、現在有効かなどの状態をオンラインで確認するためのプロトコルです。したがって設問の目的に一致します。

選択肢エ

これは不正解だよ。SNMPは、ルータやサーバなどのネットワーク機器から管理情報を取得したり、状態を監視したりするためのプロトコルです。ディジタル証明書の失効状態を認証局などへオンライン照会する目的には用いません。

学習のポイント

OCSPの役割と、他の代表的なプロトコルの用途を区別して覚えます。

出典:独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)令和3年度春期 システムアーキテクト試験 午前Ⅱ 問18(公式資料:問題冊子(PDF) / 解答例)

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